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塚田正夫名誉十段「あんた、その虎の巻がどれくらいの量になると思う?どう考えても丸ビルが5つはいる」

近代将棋1990年2月号、野山知敬さんの「私の好きな一冊『棋士・その世界』」より。  私が定跡をやっと覚えだしたのが高校1年の頃。雑誌の初段コースを2年もかかって卒業し手にしたのが高2の終わり頃。この本はその頃の私に将棋のプロの存在を教え、...
棋士のエピソード

谷川浩司名人(当時)「みんな”先輩を立てる”とか何とか言っておきながら、ひどいですよねェ」

近代将棋1990年3月号、池崎和記さんの「福島村日記」より。 某月某日  ところで、わが関西にも最近婚約した棋士がいる。神崎四段がその人。フィアンセは御坊市の久美子さん。こちらは久美子さんが和歌山駅前で通りすがりの神崎四段に道をたずねたのが...
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羽生善治六段(当時)「1勝できて非常にホッとしました」

将棋世界1990年1月号、読売新聞の小田尚英さんの第2期竜王戦七番勝負〔羽生善治六段-島朗竜王〕第4局「好局に酔いしれた」より。  時と人を得たという感じで盛り上がる七番勝負。熱戦続きの余韻に浸っているうちに、もう第4局になった。  大方の...
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「17歳、高校3年生にしてタイトル戦に登場してくるとは、まったくもって”お化け屋敷”である」

近代将棋1990年2月号、林葉直子女流王将(当時)の「直子の将棋エアロビクス」より。  事実、私はことのほか恐怖映画が好きである。ただし、同じ恐怖でも残酷ものはイヤだ。  外国映画なら吸血鬼ものがいい。日本映画なら、番町皿屋敷や四谷怪談など...
棋士のエピソード

谷川浩司名人(当時)「シロウトさんをいじめて、どないしまんのや」

近代将棋1990年2月号、池崎和記さんの「福島村日記」より。 某月某日  夜、関西将棋会館へ。C級2組の順位戦日だ。私は観戦記者になってから、取材のあるなしにかかわらず、順位戦は必ず見るようにしているが、この日は急用ができたため連盟へ行くの...