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中井広恵女流二段(当時)「微妙なすれちがいで、いつも私の上には直子ちゃんがいる。いつか追いつきたい、追い越したい」

将棋マガジン1985年5月号、中井広恵女流二段(当時)の第7期女流王将戦「挑戦者になって」より。 蛸島さんとの対局がおわる。まだ実感がわかない。電話で両親の声を聞いて、何となく”ああ挑戦者になったんだなあ”という気持ちになった。二度目の挑戦...
自戦記

羽生善治三段(当時)の初自戦記

将棋マガジン1985年10月号、「奨励会対局拝見」より羽生善治三段(当時)の自戦記「目標に向かって」より。 この奨励会の日まで僕は4連勝中だった。まだまだ先は長いがこれを生かして昇りたいと思う。 さて、この日の1局目の相手は中田功三段です。...
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ライバルの必要性

将棋マガジン1984年6月号、内藤國雄九段の「阪田流向飛車」より。 二代目若乃花、現在の間垣親方が横綱になった時のこと「あなたのライバルは」というアナウンサーの質問にこうこたえました。「それは隆の里です」 当時隆の里は成績振るわず糖尿を病ん...
棋士のエピソード

「気が滅入るから先生は応援しないで」

将棋マガジン1987年9月号、コラム「棋士達の話」より。 棋士間にライバルの話は多いが、名人戦で激突した中原-米長も有名で、感想戦などでもゆずらない。ある講演で米長九段「中原さんの感想はどうも信用できぬ。だから私は彼の事を、ウソから出た誠、...
棋士のエピソード

反則負け列伝

将棋マガジン1987年2月号、コラム「棋士達の話」より。 将棋に反則はつきもの。どういうわけかプロ間でも年に何局かは出現する。佐藤義則四段は対池田修一五段戦に何を打っても詰む局面で一間飛びに二歩を打って負け。ただ新婚一週間目とあって、早く帰...