棋士のエピソード

古豪棋士の心意気

将棋世界1994年12月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 in 関西将棋会館」より。 10月11日、火曜日。C2、5回戦の対局日である。例によって私は対局中にちょっと抜け出して棋士室でボンヤリしていたが、そこへ珍しく高島八段が現れた...
訃報

中野英伴さん逝去

写真家の中野英伴さんが16日、胃がんのため都内の病院で亡くなられた。享年83歳。17日、日本将棋連盟の公式サイトで発表された。→訃報 中野英伴氏(日本将棋連盟)中野英伴さんは、各タイトル戦、棋戦で多くの棋士を撮影、その迫力ある棋士の対局写真...
観戦記

森内流は河童のごとく

将棋世界1991年12月号、奥山紅樹さんの第22回新人王戦決勝第1局〔森下卓六段-森内俊之五段〕観戦記「深い渕」より。 森下卓、森内俊之。ふたりの対決で終わる今期の新人王戦を、 「深い森におけるアンダーとインナーの争い」 と言った人がいる。...
棋士のエピソード

羽生善治五冠(当時)「お風呂の水を入れないで済むのが助かります」

羽生善治名人が初めて名人となった5日後の話。将棋世界1994年8月号、天野竜太郎さんの「編集部日記」より。 6月12日午前10時、新名人の実家へ弦巻カメラマンとうかがった。JRの西八王子駅から車で15分ほど。日曜日ということもあるのだろう。...
棋士のエピソード

山崎隆之七段(当時)のメガネ

将棋世界1994年8月号、東公平さんの「シナモノエッセイ 眼鏡」より。 望遠鏡を「遠めがね」と呼んだのをはじめ「めがね」にもいろいろあるし、物や人のよし悪しを見抜く力、という意味まである。中原誠は高柳敏夫ほか多くの棋士の眼鏡にかなって大成し...