棋士のエピソード

行方尚史四段(当時)「責任をとってやめさせて下さい」

将棋世界1994年10月号、大崎善生編集長(当時)の編集後記より。 竜王戦挑戦者決定戦にまで躍り出た行方四段が中井女流名人と並んで、今や時の人。  ある日、その行方君が編集部に余詰を出したことを謝罪に。実は彼は奨励会時代からの優秀な検討陣の...
インタビュー・対談

24年前の関西若手棋士の七不思議

将棋マガジン1990年4月号、奥山紅樹さんの「棋界人物捕物帳 東和男六段の巻 関西若手の『七不思議』解きまっせ…」より。 紅樹独白…関西若手棋士集団に七不思議があるのをご存知か。「七つのなぜ?」といってもよい。順不同で並べてみよう。 なぜ時...
自戦記

「凶悪無残な先輩の女だと承知で、いい女と寝てしまった時」とよく似ている局面

将棋マガジン1990年3月号、安部譲二さんの駒落ち挑戦記「負けても懲りない12番 第3番:大内延介九段」より。 米長さん、谷川さんと二連敗して、三番目は大内延介九段だと、将棋マガジンの編集部は、楽しそうに歌うように言う。 二枚落ちという手合...
絶妙手

羽生善治棋王(当時)-村山聖六段(当時)戦、”次の一手”のような手の応酬

将棋世界1992年10月号、「第5期竜王戦」より。 準々決勝で中原名人、米長九段、高橋九段という名人A級が枕を並べて討ち死にした。  一時代前には大先輩の前に座ると目がくらんで実力の半分も出せず、気がついたらボロボロという話をよく聞いたが、...
観戦記

真部一男八段(当時)「将棋のことを聞いてもいいか」

将棋世界1992年9月号、真部一男八段(当時)の第60期棋聖戦〔谷川浩司棋聖-郷田真隆四段〕観戦記「棋は独創にあり」より。 箱根山中、霧につつまれた花月園ホテルに7月17日午後2時頃到着した。 弦巻勝カメラマンの自動車に便乗させてもらい、同...