再びタコについて思う

既報でもあるが、将棋ペンクラブ事務局長であるアカシヤ書店店主の星野さんはタコが大好きだ。

将棋ペンクラブ大賞2次選考会のあと、打ち上げで皆飲みに行くのであるが、一軒目がイタリアン居酒屋で二件目が市ヶ谷の海鮮を得意とする居酒屋だった。

一軒目に行く前に、私は星野さんに聞いてみた。

星野さんのブログで、『私は酢の物で菊正を戴く「うまい」!!!』と書かれていますが、これは実はタコ酢なのではないのですか?」

「うっ、いや、よくわかったねー、そうなんだよ」

星野さんは、なんか嬉しそうだ。

一軒目のイタリアン居酒屋にタコのメニューは当然なかったが、星野さんは、きっちりとイカのメニューを頼まれていた。

星野さん恐るべし。

二軒目。ここは海鮮メニュー何でもありに近い。

メニューには「タコ丸ゆで(大)」という凄いものがあった。

しかし「タコの刺身」はあったが「タコ酢」はない。

星野さんは「タコ刺」には目もくれず「タコ丸ゆで(大)」を注文する。少し小振りのタコだが、タコが頭から足までまるごと茹でられている。1200円という良心的な料金(5人前はあるボリューム)。星野さんは、一緒に出てきた鋏で、タコを食べやすいように切りはじめる。

星野さんが、一口目に食べたのは胴体の部分だった。

「うまいっっ!」と言いながら目を瞑り、恍惚の表情。

テレビ番組でよくある、超高級霜降り和牛ステーキを食べた瞬間の女性レポーターと同じ表情だ。

私も、足を少しだけ食べてみる、、、意外と美味しかったが一口だけにとどめておいた。

「この間、秩父に行ったとき、タコだかイカだかわからない物を買ったんだよ」

「えっ、海のない秩父でですか?」

「乾き物だよ。『タコじゃなイカ』っていう商品名だった」

星野さん恐るべし…