湯川博士さんの「落語うんちく事典」(河出文庫)が発売されました。
湯川さんは、昨年の将棋ペンクラブ大賞文芸部門大賞を受賞した「大江戸将棋所伊藤宗印伝」執筆の際に調べた江戸時代の膨大な資料と、仏家シャベル」の名で自ら演じるほど大好きな落語を結び付けて、本書を世に贈りました。
実は私は1年前に、この本の基となる原稿を読ませていただきました。
私は、どちらかといえば落語には興味がなく、湯川さんの落語よりも湯川さんの普段の喋りのほうが数段面白いと思っている人間なのですが、そのような私が読んでも、とても面白く読める内容でした。
初めて知ることや、現代にも結び付く江戸時代の興味深い話が満載。
湯川さんは、本書の事前モニターとして、落語に興味を持っていない3名(女性2名と私)と落語好きな1名(湯川さんのお兄様)を選び、それぞれから感想を聞いています。皆とても面白いという感想でしたが、その時に出た参考意見をもとに更に加筆訂正されているとのことです。
落語好き、江戸時代好きの方にはもちろんのこと、そうではない方にもお勧めです。
9月9日にはこの本の出版と、湯川夫妻の結婚35周年を記念した演芸会催されます。出演は仏家シャベル、木村家べんご志、バトルロイヤル風間さん、プロの落語家など。
落語うんちく事典
税込価格: ¥756
[内容紹介]
落語の題材、登場人物、場所、行事、習慣など、そこに描かれるさまざまな事物・風俗の背景を50音順に項目別に並べて掘り下げる。江戸の社会の実際を隅々まで探る、民俗学風味のオリジナル読み物。