昭和46年の将棋世界の読者投稿欄「声の団地」より。
この欄の常連Sさん(和歌山県、当時24歳)は、自分で作られた歌詞を投稿されていた。今読むと、躍動感があってとてもいい。将棋を愛している気持ちが本当に伝わってくる。
将棋野郎
一
名なし歩兵(ひょこ)にも魂あるぜ 香車は俺らの心意気 跳ねて敵陣なぐりこみ 桂馬の世界の奇手妙手
二
切り込み隊長 銀が行く 守りは岩より固い金 攻防にらんだ自陣角 盤上せましと暴れ竜
三
王将のため惜しみなく 命を燃やす駒愛し 咲くも花なら散るも花 俺も生きたや盤上一途