2008年ベスト対局

将棋世界3月号では「プレイバック2008」で、

現役棋士が選ぶ2008年年間ベスト対局トップ10と

観戦記者の小暮克洋さん、椎名龍一さんが選ぶトップ10

を発表している。現役棋士が選ぶほうは、多数の棋士からのアンケートによるもの。詳細は将棋世界をご覧いただきたいが、3つの「トップ10」の、1位と2位は同じ対局が選ばれている。

1位 竜王戦第7局 ●羽生善治-渡辺明○

2位 竜王戦第4局 ●羽生善治-渡辺明○

投票した棋士の7割が竜王戦第7局を推したということだ。

歴史的な舞台での死力を尽くした熱戦。仮に読者からのアンケートをとっても同じ1位と2位になるのではないだろうか。

人間同士の戦いだからこそ、面白さもあるし感動もある。

トップ10で小暮さんと椎名さんに共通するのは5局、小暮さんと棋士投票に共通するのも5局、椎名さんと棋士投票に共通するのも5局ということで、見る人が見ればあまりバラツキのないトップ10になるものだと感心した。

渡辺竜王が推薦したのは王位戦第6局、羽生善治-深浦康市戦。

羽生名人が推薦したのはC級1組順位戦 窪田義行-日浦市郎戦。

2008年は名勝負、名局が多かったという。

将棋ペンクラブ大賞1次選考は5月に行われるが、今年も楽しみだ。