日本将棋連盟女流棋士会「駒桜」のサイトの各女流棋士のプロフィール欄に書かれている「行きつけ・おすすめの店」探訪。
第9回目は早水千紗女流二段。
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早水千紗女流二段の行きつけ・おすすめの店
→池袋の永利。2回しか行ったことないですが。
「永利」は、ネイティブな中国料理店。作る人も中国人、お客さんも8~9割が中国人という。
池袋に本店と西口店があり、中国の東北地方の料理が中心メニューとなっている。
中国通の早水女流二段ならではのおすすめの店といえるかもしれない。
中国の東北地方(旧・満州近辺も含まれる)の料理は、鍋料理や煮物料理が多いことが特徴で、ネギ、生姜、にんにく、赤唐辛子が多く使われる。
また、餃子、包子(具入りの饅頭)なども東北料理の名物。
知る人ぞ知る店だった「永利」は、今ではかなりの人気店になっているようだ。
☆永利自戦記
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満州というと思い出すのが、山崎豊子さんの「大地の子」。
中国残留孤児・陸一心の波乱万丈の半生を描いた物語で、1995年にはNHKでドラマ化された。
とにかく泣ける。
「一番泣けたドラマ・映画は?」という質問があったとしたら、私は躊躇なく「大地の子」と答えるだろう。
何といっても、制作者までが撮影中に泣いてしまっていたドラマだ。
この作品で、主人公である陸一心を演じた上川隆也さんが大ブレイクした。
実の父役の仲代達矢さんも良かったし、薄幸そうな母親を演じさせたら右に出るものがいない田中好子さん、とても可哀想な妹を好演した永井真理子さんも最高だった。
中国側の俳優としては、陸一心の養父役の朱旭さんの演技が素晴らしく1996年のギャラクシー賞を受賞している。
また、陸一心を深く理解し妻となる江月梅を演じた蒋文麗さんも絶妙だった。
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朱旭さんは中国の大俳優。
「大地の子」では多くの人が朱旭さんの演技に感動した。
朱旭さんがテレビ画面に出てくるだけで、目に涙が溢れてきそうになった時代もあった。
一方、話は変わるが、湯川恵子さんはあまりテレビを観ない。
当然、「大地の子」は見ていない。
あるとき、飲みながら「大地の子」の話をしていると、湯川恵子さんが、
「朱旭さんとなら碁を打ったことあるわよ」。
10年以上前に、湯川恵子さんたちが囲碁の関係で中国へ行った時、朱旭さんと囲碁を打つ機会があったというのだ。
とても感じのいい老紳士だったと湯川恵子さんは話していた。
懇親会でも隣の席だったらしい。
そういえば、湯川さんに「大地の子」を観るのをまだ勧めていなかった。
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蒋文麗さんは、穏やかで非常に優しい雰囲気の美人女優。(→最近の写真)
正確には蒋雯麗と表記するようだ。
ところが蒋文麗さんは、「大地の子」が大きな話題となった直後、日本映画に悪役として登場してくる。
1997年の東宝映画「CAT’S EYE」(主演:藤原紀香、稲森いずみ、内田有紀)で、悪の秘密結社の女王の役を演じたのだ。
忠臣蔵でいえば吉良上野介にあたる敵役。
面白い映画には違いなかったが、どぎつい化粧にした蒋文麗さん演じる悪の女王がとても悪い人には見えなくて困ってしまった。
「大地の子」での印象が強過ぎたのか、どう見ても、いい人に見えてしまうのだった。
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