将棋ペンクラブ会報春号の発送が一昨日行われた。
今回の会報は78頁。
内容は次のとおり。
新春対談…ゲスト:渡辺明竜王
木村晋介弁護士(将棋ペンクラブ会長)がホストの対談で、今回のゲストは渡辺明竜王。
3月10日のブログ記事でご案内の通り、渡辺竜王の魅力が満載の対談。
関連する、局面図・「妻の小言。」の記事・バトルロイヤル風間さんの漫画も挿入されており、極めてお勧めな内容だ。
オモシロ人物小咄①
観戦記の神様とも言うべき東公平さんによる思い出話シリーズ。
連載の第1回目は、森内俊之九段の祖父にあたる故・京須行男八段。
会報には対局中の京須八段の写真も掲載しようということになったが、対局中の京須八段の写真は将棋誌に載ったことがなく、東さんもお持ちではなかった。
湯川博士さんが森内九段に電話で聞いてみると、「僕も持っていませんが、母に聞いてみましょう」。
森内九段は、わざわざ実家のお母様を訪ねて京須八段の対局中の写真を見つけ出したという。
本邦初公開の貴重な写真。京須八段が亡くなった後に森内九段が生まれているが、京須八段の横顔は森内九段によく似ている。
亡くなられて、十六年-山口瞳「血涙十番勝負」-
花田さんによる、山口瞳さんを軸とした将棋の思い出、様々な棋士との接触。
超名人の碁
湯川恵子さんが、晩年の「升田幸三」を活き活きと鮮やかに描く。
湯川恵子さんが将棋ペンクラブ公式ブログに書いた原稿の大幅加筆版。
愛棋家坂口安吾(下)①
坂口安吾が書いた観戦記とその周辺に鋭く迫る。本多さんによる作品。
我が将棋半世記 第4回「転機とチャンス」
東京アマチュア将棋連盟会長、日本アマチュア将棋連盟会長、LPSA最高顧問の渋谷守生さん(元東京都議会議長、元都議会議員)による自伝第4回。
中村修九段の少年時代の話題にも触れられている。
オレたち将棋んゾンビ⑦
締切の都合で勝ち負けにより2通り用意していて使えなかったほうのネタや、やりすぎと思い自粛したネタに日の目を当てるバトルロイヤル風間さんの4コマ漫画連載。
今回の会報は、バトルさんの漫画やイラストが4つの記事に登場する。
第7回将棋寄席
鑑江さんによる昨年末の将棋寄席レポート。寄席と二次会、当日の模様が鮮やかに甦る。
天童の美女
天童で遭遇した将棋の強い謎の美女。筆者の大沢さんは彼女と会話をするが…
駒落ち将棋
棒銀や中飛車などの人気戦法で上手を攻める指導法で成果をあげている榊原さんによる将棋教室指導記録。
将棋人生の始まり 第5回「消えていった真剣師」
湯川寿香さんの自伝小説的ノンフィクション最終回。
湯川寿香さんは藤内門下で元・奨励会二段のアマ強豪。内藤國雄九段の兄弟子にあたり、若い頃の小池重明氏の将棋の師匠で、多くのアマ強豪を育てている。
最終回は、様々な真剣師、小池重明氏の高校生時代のことなど。