近代将棋1999年9月号、「女流棋士インタビュー 中倉宏美女流1級」より。
―きょうはまた、スポーティな服装が似合っていますね。
中倉 仕事着とふだん着、全然違うものを着ています。ジーパンが多いですね。古着系ときれい系だったら、古着系が好きなんです。今日は、原付に乗ってきましたし。
―ヘェー、女流棋士としては珍しいんじゃないですか?
中倉 そういえば、ほかにいませんね。今日乗っているのは50ccで、買い物とか自宅周辺の移動に使っているだけなんです。小さいので高速も使えない。本格的にバイクやりたいので、中型の免許取るために教習所に通っています。七夕の日、検定日です。
(中略)
―50ccで満足できなくなったきっかけは?
中倉 50ccが盗まれたんですよ、カギかけ忘れちゃって、盗んでくれと言っていたようなもので・・・。最近戻ってきたんですが、そのとき、また50cc買うぐらいなら思い切ってと。もともと乗り物系が好きなんです。バイクにハマらないよう気をつけようと思っています。
(以下略)
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中倉宏美女流二段の現在の愛車はハーレー。新聞やバイク専門誌でも取り上げられるほどのライダーとなっている。
「本格的にバイクやりたいので」と言いつつも、「バイクにハマらないよう気をつけようと思っています」というところに、20歳の微妙に揺れ動く心が出ていて微笑ましい。
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一方の中倉彰子女流初段。
近代将棋1999年9月号、中倉彰子女流2級(当時)の「女流棋士自戦記 読み上げ裏話」より。
さて、今回取り上げる棋譜は安食総子女流2級とのものです。彼女とは年齢が近いこともあり、時には長電話したり(内容はひみつ)、研究会をしたりと、とても仲良くしてもらっています。いつだったか、高円寺で待ち合わせをしていた時のことです。時間になっても現われず、どうしたのだろうと思っていると、携帯電話で、「今、高円寺を通り過ぎちゃったの」。うーん、私も人のことは言えないのですが、安食さんもなかなかやってくれます。
(中略)
初めて安食さんに電話したときのことです。まだ二人とも育成会員の頃でした。私は勝手に彼女の名前は「さとこ」だと思っていて、「さとこさんをお願いします」と家族の方に言いました。すると「えーと、さとこは私ですけど・・・」 えっ?確かに話し方、声の感じは安食さんに似ているが中倉と言って反応もないし、これは彼女ではないと思い「あの、将棋のさとこさんをお願いします」 相手の方は困惑した様子。当然ですよね。「あっ、ふさこですか?」 あっそうだったのか、私が間違えていたのですね。「あっそうです。すいません……」ちょっと気まずく声も小さくなっていきました。
(以下略)
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7月の社会人団体リーグ戦の時のときに、中倉宏美女流二段と立ち話をする機会があった。
共通の知人の話題。
私「twitterで拝見しましたが、この間、新宿でIさんとご一緒だったんですね」
中倉「はい、とても綺麗で素敵な方でした。初めてお会いしたのですが、気が合っていろいろとおしゃべりをさせていただきました。Iさんとはお知り合いなんですか?」
私「ええ、何度か飲みに行ったことがあります」
中倉「彼女って本当にお話も面白いですよね。しっかりしていそうなのに結構天然なところもあって」
私「天然!?」
中倉「ええ、天然」
私「言われてみればIさんは天然な部分があるかもしれません。でも、Iさんの天然度数を30とすると、中倉姉妹は100になりますね」
中倉「エエェーッ」
私「姉妹で合計すると200」
中倉「・・・やっぱりそうなんですか。でも、私よりも姉のほうがずっと天然だと思うんですけれども」
私「それは、1億2546万と1億2550万のどちらが大きいかという問題と同じようなものです」
中倉「エエェーーッ」
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今考えると、夏の開放感からか、私もずいぶんと指し過ぎをしてしまったようだ。
反省の秋・・・
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中倉彰子女流初段と中倉宏美女流二段が出演する「あっことひろみのPositive De Go ! 」。
面白いので、皆さまもぜひご覧ください。
「LPSAファンクラブイベント・クイズ大会(3)」もお勧めです。
YouTube: あっことひろみのPositive De Go ! 2012年 夏号 前半