東京都千代田区の千代田区立図書館で、「としょかんのこしょてん VOL.59」が行われており、1月28日まで、将棋の古書が展示・販売される。
「としょかんのこしょてん」とは、千代田区立図書館と神田古書店連盟の連携展示・出張古書店コーナーで、VOL.59はアカシヤ書店が担当している。
「江戸幕府の碁打ち将棋指しから庶民のゲームへの道程」と題して、江戸から現代までの将棋に関する書物など約40点が展示されている。
展示
前期(将棋):12月25日(火)~1月28日(月)
後期(囲碁):1月29日(火)~2月25日(月)
開催場所
千代田区立図書館 9階 出張古書店コーナー
(千代田区九段南1-2-1千代田区役所9・10F)→地図
開館時間
月~金 10:00~22:00
土 10:00~19:00
日・祝日 10:00~17:00
休館日 第4日曜日
出品本には、
発行年の記述がある象戯本としては最古のものである、初代・大橋宗桂の「象戯馬法并作物」( 元和二年刊 1,300,000円)
三代・大橋宗桂の献上図式集「象戯作物」(萬治二年刊 250,000円)
天野宗歩「将棊精選 新定跡 上中下」 (文久四年刊 5,000円)
阪田三吉「新撰詰手 将棊活法」(明治45年刊 5,000円)
関根金次郎「飛車落角行落勝敗秘訣 上下」(大正8年刊 7,000円)
などのほか、
非売品の、将棊免許状 大橋宗與 「名人に定飛車香落」初段免許(天保元年)、将棊浮世絵も展示されている。
私は何度もアカシヤ書店に行っているが、初代・大橋宗桂「象戯馬法并作物」などは見たことがない。
江戸時代から昭和までの将棋の流れを体感するには絶好の機会と言える。
千代田区立図書館とアカシヤ書店は歩いて10分~15分ほどの距離なので、千代田区立図書館の後、アカシヤ書店にも寄ってみるというのも好手だ。
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今回の展示については、
2012年12月31日(月)朝日新聞<朝刊>
2013年1月8日(火)東京新聞<朝刊>
でも、写真入りで取り上げられている。