将棋マガジン1993年5月号、鹿野圭生女流初段(当時)の「タマの目」より。
浦野六段宅でトランプ大会
タマ「あー、皆、正座してはる」
神崎五段「いいですよ。楽にしてはったら」
タマ「そうですか(と言って横座りからあぐらに)」
福崎八段「そうそう、皆、正座の方が慣れてるから。特に、南君とかは」
タマ「は~い」
(数日後、連盟にて)
某君「浦野さんとこで皆、正座してるのに、鹿野さんだけあぐらやったらしいですね」
タマ「エー、何でそんなん……」
某君「みーんな、知ってますよ」
タマ「やられた」
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20世紀前半のヨーロッパ。
走行中の列車の一等車の個室で殺人事件があった。
たまたまその列車に乗り合わせていた探偵。
一等車から他の車両への通路に鍵が掛けられていたことから、犯人は一等車の乗客の中にいる可能性が極めて高いと思われた。
ところが乗客に聞き込みをしても、乗客全員にアリバイがあるという。
かなりの難事件だったが、結果は一等車の乗客全員が犯人だった。
このような小説の筋書きを思い出させるような結末。
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この正月、西村京太郎トラベルミステリー「山形新幹線・つばさ129号の女!」、沢口靖子の「科捜研の女」などの2時間ドラマの再放送をいくつかみていたら、これが結構面白かった。
見逃しても悔いはないが、そこそこの面白さ。
ホームランや長打ではないが、安打といった感じ。
今までは敬遠していた2時間ドラマだが、どうしてしまったことなのだろう。
私が年をとって趣味が少しずつ変わってきたのか、今まで食わず嫌いだったのか、どちらかはわからない。
いつも悪役っぽい鶴見辰吾さんが県警の課長役をやっていて、(おっ、部下思いのいい役じゃないか)と思うのだが、結局は真犯人だったりして期待を裏切らない。
あるいは片平なぎさ系、船越英一郎系2時間ドラマの海辺の崖の上でのラストシーン。
このような様式美も嬉しいところだ。
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2時間ドラマの主題歌として初めに思い出されるのは、日本テレビ系火曜サスペンス劇場の岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」。1981年9月から1983年4月までの主題歌だった。
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岩崎宏美 – GOLDEN☆BEST 価格:¥ 1,980(税込) 発売日:2007-03-21 |
個人的に一番好きなのは、フジテレビ系金曜エンタテインメントの1998年の主題歌、工藤静香さんの「雪・月・花」。
ドラマチックな曲と歌詞が非常に印象的だ。
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MY PRECIOUS -Shizuka sings Miyuki- 価格:¥ 3,255(税込) 発売日:2008-08-20 |
どちらの曲も、2時間ドラマのオープニングにもエンディングにも向いた曲だ。
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昨日も2時間ドラマを再放送も含め2本観てしまった。
2時間ドラマには、あまりハマらないようにしたい。