王位戦第1局は木村一基八段が勝利。初戦を飾るとともに、今期無敗の羽生善治王位に4ヵ月ぶりの土をつけた。
木村八段の一日目の昼食が「能登豚丼」で二日目の昼食が「ビーフカレーと能登豚のとんかつ」。
一昨日のブログ記事で、今期の王位戦七番勝負で木村八段が大暴れすると予想したが、あまり重めの昼食を頼むことの少なかった木村八段が昼食でも大暴れしてくれているという形となった。
能登豚の味の特徴は次の通り。
- 能登の美味しい天然の水で育った旨み
- ローズ芯が太く、もちもちとした肉質
- 口の中でじわっと広がる甘み
かなり美味しそうだ。
—–
木村八段の二日目の「ビーフカレーと能登豚のとんかつ」。
通常、カツカレーは、トンカツを引き立たせるために、具が目立たないシンプルなカレールーが使われるが、今回はビーフカレー。
これは、元々のメニューにあった「ビーフカレー」に木村八段の希望で「能登豚のとんかつ」をトッピングしたものだと思われる。そういったこともあって、中継では「カツカレー」の表記にしなかったのだろう。
とんかつは木村八段の好きな食べ物のひとつ。
対局時の昼食ではあまり重い食事をしない木村八段だが、今回の能登豚の連採は、王位戦への気合であるとともに、観るファンや地元の方々のことを思ってのこととも考えられる。
どちらにしても、王位戦七番勝負での木村八段の昼食選択が楽しみだ。
—–
昨日のA級順位戦では、森内俊之竜王が阿久津主税八段に勝って2勝0敗。名人奪還へ向けて順調な出だしとなっている。
森内竜王の昨日の昼食は「すき焼き重」、夕食が「カツカレー」。
タイトル戦で多く見ることができる、森内竜王の牛肉系料理とカレーの組み合わせだ。
「将棋棋士の食事とおやつ」のデータによると、これまでの森内竜王の東京将棋会館で行われる対局での食事は外でとることが多く、注文があったケースでは「上親子丼」「肉豆腐定食」「さんま塩焼き定食」などのメニュー。
そういった意味では、残されている記録の上では、森内竜王が昼・夜とも出前を取ったのは初めてであるし、カレー系、牛肉系の採用も初めて。(みろく庵の肉豆腐は鶏肉が使われている)
名人戦、棋聖戦を経て、森内竜王の中で心に期すものがあるのだと思う。
森内竜王の順位戦での昼食・夕食も目が離せない。