末席幹事

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谷川浩司四冠(当時)「知人との約束、というのを生まれて初めてキャンセルし、ホテルで寝込んでいた」

将棋世界1992年7月号、谷川浩司四冠(当時)の第50期名人戦第3局〔中原誠名人-高橋道雄九段〕観戦記「流れを変えられるか」より。 3月26日、挑戦者決定戦の翌日、私は遂にダウンしてしまった。 この日は臨時総会が意外に早く終わり、仲間とお茶...
観戦記

清水市代女流王将(当時)「丸山五段は、大変感じの良い青年で人当たりも柔らかい。ところが、大の記者泣かせであり、何を質問しても、一つとして、まともな固有名詞が返って来た、という記憶がないのである」

将棋マガジン1992年9月号、えだまめ(清水市代女流王将・当時)の第4回IBM杯順位戦昇級者激突戦決勝〔羽生善治棋王-丸山忠久五段〕観戦記「来年もまたこの舞台へ」より。 土曜の昼下がり―。 老若男女が浮足立つサンシャイン通りを、会場であるワ...
自戦記

谷川浩司四冠(当時)「実は、郷田四段とはこれが初手合である。タイトル戦で顔を合わせるまで対局なし、というのも珍しい」

近代将棋1992年8月号、谷川浩司四冠(当時)の第60期棋聖戦五番勝負第1局〔対 郷田真隆四段〕自戦記「粘りも届かず」より。 満を持して、といった感じで郷田四段が勝ち上がってきた。四段でのタイトル挑戦は、屋敷六段に続いて二人目である。 21...
随筆

林葉直子女流五段(当時)「ここでは私の実生活におけるオッチョコチョイぶりを披露して、二度とこんな失敗はしないぞという決意のほどを示したい」

近代将棋1992年8月号、林葉直子女流五段(当時)の「直子の将棋エアロビクス」より。 将棋の格言に”うますぎるときは3度読め”というのがある。 これはさほど努力を要する格言ではない。その気になりさえすればすぐにでも実行できることなのだ。それ...
観戦記

中井広恵女流二冠(当時)「直子ちゃんはタイトルを恋人と呼んでいますが、恋人は本物の男性にしてください。女流王位は渡しませんから」

将棋マガジン1992年8月号、高林譲司さんの第3期女流王位戦第3局〔中井広恵女流王位-林葉直子女流五段〕観戦記「中井さん、おめでとう」より。 紅白両リーグ。多少の波乱はあったが、挑戦者決定戦にはやはり林葉直子五段と清水市代女流王将が出て来た...