自戦記

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羽生善治竜王(当時)「では、どれくらいの持ち時間なら自分の力を最大限に発揮できるのでしょうか」

将棋世界1991年1月号、羽生善治竜王(当時)の連載自戦記〔全日本プロトーナメント 対富岡英作六段〕「逆転の一局」より。  現代では棋戦によって持ち時間が異なっています。  短いのから長いものまで色々で、一番短いのはテレビ棋戦の10分で、一...
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羽生善治竜王(当時)「誰のネーミングか解りませんが、中村不思議流とはぴったりの名前だと思います」

将棋世界1990年12月号、羽生善治竜王(当時)の連載自戦記〔棋聖戦本戦1回戦 対中村修七段〕「一手の罪」より。  今期も開幕してから5ヵ月たちました。  例年ならば、対局過多の状態でこの9月を迎えることが多いのですが、今年はそうではありま...
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羽生善治竜王(当時)「ショックが、全身を駆け巡る気がしました」

将棋世界1990年10月号、羽生善治竜王(当時)の連載自戦記「構想力の差」〔B級2組順位戦 対 吉田利勝七段〕より。  月に1局のペースで進めて行く順位戦。明け番などもあるので、月に2局の場合もあります。  本局もその珍しい月で、前局の3週...
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佐藤康光五段(当時)「福崎先生は私がアマ時代、二枚落ちから教えていただいた兄弟子でやりにくい気持ちがあったが、兄弟子のほうがより緊張されていたようだ」

将棋世界1990年9月号、佐藤康光五段(当時)の第31期王位戦七番勝負第1局〔対 谷川浩司王位〕自戦記「開幕戦を飾る」より。  6月29日、私は福崎先生に勝って王位戦の挑戦者になった。  福崎先生は私がアマ時代、二枚落ちから教えていただいた...
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羽生善治竜王(当時)「あの新鮮な気分は失われてしまったような気がする」

将棋世界1990年8月号、羽生善治竜王(当時)の連載自戦記〔新人王戦 対小倉久史四段〕「開幕戦を飾れず」より。  本当に久し振りの対局。中51日なんてプロになって初めての事。対局過多で週に2局も3局も指さないといけない時もきついが、こういう...