自戦記

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振らぬなら、振らせてみよう(後編)

将棋マガジン1990年4月号、リレーエッセイ「忘れ得ぬ局面、忘れたい局面 先崎学四段の巻」より。昨日の続き。  だが、この夢は素敵なヒントをおれに与えてくれた。「振らぬなら、振らせてみよう」 ―この手があったじゃないか。  その結果生まれた...
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振らぬなら、振らせてみよう(前編)

第一期竜王戦六組決勝は佐藤康光四段-先崎学四段戦だった。 昨日の記事で出てきた二手目△3二金が初めて指された一局だった。 将棋マガジン1990年4月号、リレーエッセイ「忘れ得ぬ局面、忘れたい局面 先崎学四段の巻」より。  決勝の相手は憎っく...
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地獄の次はまた地獄

1998年、森下卓八段(当時)から弟弟子の深浦康市六段(当時)へのメッセージ。 森下九段らしい真摯さに溢れた文章だ。 将棋世界1998年6月号、森下卓八段(当時)の連載自戦記より。  前期順位戦で、弟弟子の深浦君がC1に昇級した。六期目の春...
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「ケツの穴に問うて石を飲め」

昨日から北九州市で行われている王位戦第5局の立会いは、北九州市出身の森下卓九段。 森下卓九段が12歳で奨励会入りした際、保護者役として北九州から一緒に上京してきたのがお祖母様だった。 森下九段のお祖母様を知る人は、例外なく「昔気質の非常に立...
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羽生善治名人と渡辺明竜王の初対局

今日は、渡辺明竜王と羽生善治名人の初対局の模様を。 近代将棋2003年8月号、渡辺明五段の「19歳新鋭棋士 トップを狙え」より。 羽生善治竜王との初対局(2003年3月14日、王位リーグ紅組2回戦)。 羽生竜王との対局。やはり特別なものを感...