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控え室を感嘆させた郷田将棋

将棋世界2005年4月号、河口俊彦七段の「新・対局日誌」より。 大広間の奥には、注目の二局が並んでいる。森下九段対北浜七段戦と、郷田九段対中村(修)八段戦で、後者は、夕食休みが終わり、夜戦に入るとすぐ局面が動きはじめた。 11図は、後手が△...
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ど根性の将棋指し

将棋世界2005年1月号、真部一男八段(当時)の「将棋論考」より。 最近20代棋士の将棋を見ていて時々感じるのだが、何かすっきりし過ぎているというか、勝つも負けるもあっさりとしている印象を受ける。 苦戦の将棋を延々と粘り、盤上のたうち回るよ...
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5分で分かる名人戦の歴史(名人戦創設から升田幸三名人誕生直前まで)

倉島竹二郎さんの「将棋名人戦観戦記」(1957年刊行)より、「名人戦について」(編者まえがき) 将棋名人戦が開始されたのは、昭和10年6月のことだから、今年で既に22年の星霜が流れ去ったわけである。その五分の一世紀を越える長い歳月の間、名人...
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先崎学八段(当時)「三間飛車の名手、中田功六段なら死んでもこんな手は指さない」

将棋世界2005年6月号、先崎学八段(当時)の第63期名人戦七番勝負〔森内俊之名人-羽生善治四冠〕開幕特別寄稿「将棋界を変えたふたりの名人戦」より。 羽生はいじめられるような形で、ずるずると後退して負けた。穴熊にされた上に5筋の位を取られて...
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先崎学八段(当時)「羽生という棋士は、その場の判断で形を作るのが実に上手な棋士で、その彼がこんな形を作ったことは見たことがない」

将棋世界2005年6月号、先崎学八段(当時)の第63期名人戦七番勝負〔森内俊之名人-羽生善治四冠〕開幕特別寄稿「将棋界を変えたふたりの名人戦」より。 ここから数年も両者はそれほど対局を重ねることなく、舞台はいきなり平成8年の第54期名人戦に...