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己の最期を自覚する悲しい目

1992年の先崎学五段(当時)の著書「一葉の写真」より。  僕の友人に、僕よりも三つ年上のAという男がいる。Aは今春就職したばかりなので、一緒に食事をしたときには、年下ながら収入の多い僕が払うことになっている。  Aは、将棋はほとんどといっ...
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司会者泣かせ

NHK将棋講座2005年10月号、高橋呉郎さんの観戦記「嗅覚がとらえた一瞬のスキ」より。(NHK杯トーナメント2回戦 石川陽生六段-丸山忠久九段戦) この日の控室は静かなものだった。  石川陽生六段が早くも控室に姿を見せた。司会の千葉涼子女...
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「これ武蔵! 先手と後手が逆になっているではないか」

近代将棋1999年7月号、大矢順正さんの「女流棋士情報 人間将棋」より。 例年、天童市ではこの時期に「桜まつり」を開催する。いろんなイベント中でももっとも人気があるのが「人間将棋」。  これは豊臣秀吉が花見のときに人間を将棋の駒にしたてて興...
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勝負師魂

NHK将棋講座2006年5月号、東公平さんの「将棋界名棋士列伝」より。 加藤博二先生(九段)も、温厚ではあるがしぶとい勝負師であった。五十嵐先生とは四段のころ、いっしょに下宿していたそうである。  余談になるが、加藤先生のエピソードを紹介し...
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午前7時の誘惑

先週の記事「丸山忠久九段が語る」で、将棋ペンクラブ大賞を受賞した小暮克洋さんの観戦記を紹介したが、今日は小暮さんの話。 ”観戦記の神”ともいうべき小暮さんの原動力に迫りたい。 近代将棋2007年10月号、スカ太郎さんの「関東オモシロ日記」よ...