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加藤一二三九段のあんみつ

将棋世界1996年3月号、河口俊彦七段の「新・対局日誌」より。 三階に降りて編集部で雑談していると、機嫌よく加藤一二三さんがあらわれた。  そういえば昨日、ある人が加藤さんを見かけたと電話をかけてきた。若い婦人といっしょで、とても仲睦まじく...
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羽生四冠(当時)も人の子

将棋世界1997年8月号、河口俊彦七段の「新・対局日誌」より。  名人位を失って二日後、羽生四冠が日刊ゲンダイの勝ち抜き戦に出場している。  その途中の局面を控室のモニターテレビで見た面々は、一様に、眼を疑う、といった表情で口をつぐんだ。 ...
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敵にお茶を送る

羽生善治王座が19連覇を続けている時代、福崎文吾九段は「”前王座”を連覇中」というジョークを大盤解説などでの持ちネタにしていた。 今日は、福崎文吾九段が1991年に王座を獲得した時のエピソードを。 厳しくて優しい先輩棋士と、最終局終盤の出来...
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「座布団を敷くような将棋やない」

昭和の関西の将棋界には、厳しくてユニークな棋士がたくさんいた。 将棋世界1998年7月号、鈴木輝彦七段(当時)の「棋士それぞれの地平」より。ゲストは福崎文吾八段(当時)。鈴木 福崎君といえば、記録の時も座布団を敷かないので有名だったね。 福...
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藤井猛九段の相振飛車序盤快心譜

将棋世界2002年10月号、河口俊彦七段の「新・対局日誌」より。  夏といえば高校野球。将棋界の夏は、かつては「将棋まつり」だったが、今は竜王戦である。七月から八月にかけて、本戦から挑戦者決定戦に至る、いちばんおもしろい戦いが見られる。  ...