随筆

随筆

久保利明四段(当時)の運転と矢倉規広四段(当時)

将棋世界1995年9月号、矢倉規広四段(当時)の「待ったが許されるならば……」より。  去年の夏、免許を取って数日しかたっていない久保君(利明五段)の運転で、和歌山の白浜までの旅行にさそわれた。一抹の不安はあったけど、久保君も自信がありそう...
随筆

升田幸三九段「1億円積んでみろ!」

将棋世界1995年9月号、内藤國雄九段の連載エッセイ「熱き心」より。  かつて大山さんがある講演の際、勝率、タイトル数などをあげて、いかに自分が強いかを強調された。相手は将棋界のことは詳しくない人が大半である。めったに威張らない人であったが...
随筆

木村一基四段(当時)「ああ、やらなきゃ良かった」

将棋世界1997年11月号、木村一基四段(当時)の「待ったが許されるならば……」より。  この欄の原稿の依頼が来た。  2つ返事で引き受けた。  締め切りがきた。  一文字も書けない。  困った。  依頼を引き受けたことを「待ったしたい」と...
随筆

人情スパゲティ

将棋世界1998年8月号、増田裕司四段(当時)の「待ったが許されるならば……」より。  誰でも自分の人生を変える様な出会い(偶然)というのがあると思う。僕の場合は2回あった。小学校4年の時に、家族でスーパーに買い物に行った時、父親が昔の幼な...
随筆

内藤國雄九段と『ベン・ハー』を見る夕べ

月刊宝石2002年7月号、湯川恵子さんの「将棋・ワンダーランド」より。   アメリカ映画の超大作「ベン・ハー」が、正月に再上映された。ビデオで何度か観たことがあるので私はピンと来なかったが、日本での初上映は1960年。以来42年ぶりのことだ...