随筆

随筆

25年前の、女性にモテる棋士列伝

近代将棋1990年1月号、「新春!走れ午年」より鈴木輝彦六段(当時)の「三十石船」より。  どうしてそうなったのか、想い出せないが、河口六段と神谷六段が将棋手帳を調べ始めた。みんな酒がだいぶ回っていた。しばらくして、「20番だね」と言われた...
随筆

弦巻カメラマンが、撮影した若手棋士13人を語る(後編)

近代将棋1990年8月号、弦巻勝さんの「ニューウェーブを撮影して」より。 村山聖五段  体力が無いと聞くがそんなところはまったく見せない。  敵、味方をはっきり区別するのは将棋界独特の感覚だがちょっと臆病なところも感じる。体力がそうさせてい...
随筆

弦巻カメラマンが、撮影した若手棋士13人を語る(前編)

近代将棋1990年8月号、弦巻勝さんの「ニューウェーブを撮影して」より。  僕が将棋の撮影を本格的に始めたころ、現役のプロ棋士は全員で70人強だったと思う。  当時の奨励会員には現在の谷川浩司名人を始め田中寅彦、高橋道雄、島朗、関西では福崎...
随筆

夜の新宿 大人の人情

近代将棋1988年6月号、写真家の弦巻勝さんの将棋写真エッセイ「僕の将棋写真は数万枚」より。  僕は将棋の写真を撮りつづけて13年程になります。初めは対局場に勝手に入って撮っていたわけで怒られて当たり前、注意されないのが不思議という立場でし...
随筆

「振袖を 将棋頭に むごいこと」

近代将棋1988年2月号、故・山川次彦八段の「将棋川柳と田辺聖子さん」より。  私と将棋川柳のおつきあいは長い。初段になりたての満20歳の頃、「本能寺、はしの歩をつくひまはなし」を読んで、なるほどなあ、と感心したのが初めである。  それから...