棋士のエピソード

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谷川浩司九段の日常での人智を超えた読み

将棋世界1997年2月号、神吉宏充六段(当時)の「今月の眼 関西」より。 先日、とある席上で俳優の丹波哲郎さんと会った。初めてお目にかかったにもかかわらず、丹波さんから「いやあ、どうもどうも」と声を掛けていただいて感激した。伺えば丹波さんは...
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佐藤康光八段(当時)の不思議な体験

将棋世界1997年4月号、佐藤康光八段(当時)の連載自戦記「全体的に押される」より。 ◯月△日 買い物に行くために車で渋谷に行く。ハチ公の交差点で赤信号のため停止していると突然助手席のドアが開き、見知らぬ女性が車に乗り込んできた。ドアのロッ...
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中原誠四段(当時)「どうも夜になるといけないようです」

将棋世界1983年4月号、故・能智映さんの「寝る子は育つ」より。 プロ棋士は、勝負のためとあらば、生活習慣をもがらりと変えてしまうこともある。―あの中原誠十段も、その例にもれない。うんと若いころの話だ。 中原が奨励会の東西決戦で桐山清澄現八...
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淡路仁茂六段(当時)「明美は頼りないから、一人ではほっとけない」

将棋世界1989年1月号、故・池崎和記さんの「棋士の女房・お袋さん 淡路明美さん(淡路仁茂八段夫人)」より。”長手数の美学”で知られる「不倒流」淡路仁茂八段。 盤上では、危険な最善手より安全な次善手が好き。そして、どんな強烈パンチを浴びても...
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森信雄五段(当時)「また来たんか」

将棋世界1984年10月号、神吉宏充四段(当時)の「関西若手はどないじゃい 森信雄五段の巻」より。また来たんか ”また来たんか”森五段のこの合言葉でゲームが始まる。そう!夜ごと奨励会員達を自分のマンションに引き込み、バンカースゲームに興じる...