棋士のエピソード

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石田和雄九段「今の若手棋士諸君は、将棋に熱中しすぎていないですかね。わるい事じゃないけど、度がすぎる。他人事ながら心配になるねえ」

将棋世界1995年1月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 大野五段を誘って夕食を取りに出かけ戻ってくる途中の鳩森神社のあたりで、石田、前田の二人連れにばったり。 「なんだい、もう終わったの。もっと粘って記事のネタを作ってくれな...
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羽生善治五冠(当時)と加藤一二三九段の打ち上げ後の会話

将棋世界1995年1月号、加藤一二三九段解説の第7期竜王戦第4局〔羽生善治名人-佐藤康光竜王〕「火花散る読みの激突」より。―普段はお二人の将棋をどういうふうにご覧になっていますか。「佐藤竜王は、去年のNHK杯戦で当たりましたが、まだ対局数も...
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河口俊彦六段(当時)「私もなにか聞いてみたいのだが、この若者はすこぶる取っつきにくい」

将棋世界1995年1月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 行方四段のインタビュー記事のなかに「羽生名人を追随するのは、ボクと三浦君だと思う」というのがあった。三浦四段は、それほど買われている。 であるから、私もなにか聞いてみた...
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升田幸三実力制第四代名人の将棋が強くなるためのアドバイス

将棋世界1990年1月号、「私のホリデー」より、升田幸三実力制第四代名人。 ヒゲの先生、升田実力制第四代名人は今年(1990年)、6回り目の年男を迎えることになった。東京都中野区鷺ノ宮のご自宅を訪問し、近況を伺った。 「足の加減がよくないで...
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名人同士の心遣い

昨日の話の続き。将棋マガジン1990年7月号、中島一彰編集長(当時)の編集後記より。 名人戦第3局の感想戦でのことです。”ファンに観戦を”という要望が対局室に届きました。地元出身でもあり、中原棋聖の心中は即OKのはずなのですが、敗者を気遣っ...