絶妙手

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羽生善治四冠(当時)の石田流崩し

将棋世界2005年12月号、「第64期順位戦」より。  本命羽生の4回戦は同じく2勝1敗の鈴木(大)。1図は鈴木が四間飛車から石田流に組み替えた局面。▲6六銀を早めに上がり居飛車穴熊の仕掛けを封じたはずであったが……。  1図から△9五歩▲...
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「何という筋の悪い攻め!」と最初は思われた絶妙の攻め

将棋世界1995年12月号、泉正樹六段(当時)の「公式棋戦の動き」より。 棋王戦  ベスト4をかけた対局は非常に価値が大きい。勝てば、次からは負けても敗者戦に移ることができるからだ。  久保-高橋戦は、苦心して居飛穴に囲った高橋に、序盤早々...
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中原誠十六世名人の神業のような手作り

将棋世界1995年10月号、泉正樹六段(当時)の「公式棋戦の動き」より。 全日本プロ(朝日)  全棋士の名が連なるこの棋戦。ごひいきの棋士を見つけるのに、けっこう時間を費やすのではないでしょうか。それでも1回勝てば少し見易くなる訳で、野獣の...
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金銀4枚無傷の左美濃を一手で崩壊させた大山康晴十五世名人

1983年の王将戦七番勝負第1局の米長邦雄九段-大山康晴王将戦。 1図は大山王将の△4五馬に対して、米長九段が69分の長考で6九の金を▲7九金と寄ったところ。 ここで大山王将が、金銀4枚の先手の堅陣を一手で崩壊させる絶妙手を放つ。 ----...
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行方尚史七段(当時)の絶妙の連続角不成

近代将棋2005年4月号、村山慈明四段(当時)の「定跡最前線特捜部」より。  創作次の一手問題を見るたびに、「こんな都合のいい手順、実戦ではまずありえない」と想っていた。ところが……。まず下の図面を見て頂きたい。  この局面は某豪邸で行われ...