観戦記

観戦記

林葉直子女流王将(当時)「かたや谷川名人。縁起を担いで、これから対局前になると、夜な夜なディスコに繰り出すのではないかと」

将棋世界1989年10月号、林葉直子女流王将(当時)の第30期王位戦〔森雞二王位-谷川浩司名人〕第4局観戦記「ディスコが勝因」より。 「対局の前の日は、できるだけ酒は飲まないようにしてるんですよ」  数日前、将棋まつりの後、森王位と夕食をご...
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「”マムシのと金”じゃなく”ハブのと金”だから、それ以上だろう」

将棋世界1989年5月号、中島一彰さんの第38回NHK杯争奪戦決勝〔羽生善治五段-中原誠棋聖〕観戦記「羽生、4名人を倒して初優勝」より。  年間勝数60を超す新記録。勝率は8割。対局数、連勝もトップ。  今年度の記録部門を総ナメにし、新人王...
観戦記

「先崎君、この間、中原名人のボトルを飲んで”大山が飲みました”ってマジックで書いたのよ」

近代将棋1989年11月号、木屋太二さんの第12回若獅子戦準決勝〔先崎学四段-羽生善治六段〕観戦記「横歩取りの世界」より。  対局室に入ると感想戦が始まっていた。桐谷広人五段と小倉久史四段の勝ち抜き戦。この棋戦は持ち時間が各1時間だから、昼...
観戦記

「この観戦記は対局者としては不満である」

観戦記を書く者として、自分自身への戒めも込めて。 将棋世界1987年12月号、内藤國雄九段の「自在流スラスラ上達塾」より。  昔は新聞将棋の切り抜きを毎日欠かさずにされている人が多かった。  中には全棋戦の切り抜きをする(勿論そのために沢山...
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「羽生四段のほうは、秀才タイプにありがちな老け顔といっていい。それにくらべると、森内四段は、まだ腕白小僧の面影を残している」

将棋世界1988年2月号、高橋呉郎さんの「新春お好み対局 谷川浩司王位-森内俊之四段 恐るべき少年の勝利」より。  いま、いちばん強い棋士はだれか― 将棋の神様がいたとしても、この質問には往生するにちがいない。  なにしろ天王戦などは、決勝...