観戦記

観戦記

村山聖五段(当時)「この一局だけは勝ちたかった」

近代将棋1989年12月号、木屋太二さんの第12回若獅子戦決勝〔村山聖五段-羽生善治六段〕観戦記「羽生のホラー将棋」より。 「のこり1分です。30秒……」  村山の手番になると秒読みが開始される。記録係の豊川孝弘三段の凛とした声。 「9」で...
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千日手が一日に二度続いたタイトル戦〔羽生善治棋聖-谷川浩司王将戦〕

将棋世界1994年3月号、中野隆義さんの第63期棋聖戦五番勝負第3局観戦記「激闘の残火」より。  序・中盤を優勢のうちに進めながら終盤の決め手を逸し、谷川は第1局に続いて第2局を失った。光速の寄せを謳われる終盤の名手谷川に何が起こったのかと...
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羽生善治五段(当時)「それに、ぼくあまり泳げないし……」

近代将棋1988年10月号、甲斐栄次さんの第11回若獅子戦準決勝〔佐藤康光四段-羽生善治五段〕観戦記「10代ホープの腕くらべ」より。 「大宮そごう将棋まつり」の会場で、出演棋士の一人として来ていた羽生に会った。  ワイシャツにネクタイ姿は将...
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谷川浩司九段「向こうさんは、独り、部屋の中でほくそえんでいるだろうなあ」

近代将棋1987年10月号、高林譲司さんの第28期王位戦七番勝負〔高橋道雄王位-谷川浩司九段〕第4局観戦記「谷川 王位奪取あるか」より。  早くも継ぎ盤の田中魁秀八段は、「谷川さんの優勢な変化ばかりになる」という。  午後5時半が封じ手の時...
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独眼竜観戦記

NHK大河ドラマの視聴率が、内容の善し悪しは別として、過去最低を記録したと先日報じられたが、大河ドラマで歴代最高平均視聴率を記録している『独眼竜政宗』の脚本家、ジェームス三木さんによる観戦記。 将棋マガジン1986年10月号、ジェームス三木...