読む 升田幸三九段「棋士にとって一番大切なのは駒に触れる指先の微妙な感覚だ。はげしいスポーツのために、肝心のその感覚が狂っては大変だからな」 藤沢桓夫さんの『将棋百話』より。 先ごろ、大野八段と王座決定戦第2局で来阪した中原誠五冠王と、「日経」の招待宴の席で暫くぶりに歓談した折、私は、関西の若手棋士諸君が野球やボーリングなどのスポーツに興じることがあるのを思い出して、「中原君も何... 2016.07.24 読む
読む 佐藤康光名人(当時)「実は第3局と第4局の間に、初手を▲7六歩と▲2六歩のどちらにするか、相当悩んだんですが、第4局に負けた後、あまりに阿呆らしいことに気付いて、悩むのはやめました(笑)」 将棋世界1999年8月号、第57期名人戦七番勝負第7局「ツキに恵まれたシリーズ」より。佐藤康光名人(当時)の自戦解説、記は野口健二さん。―▲7六飛を指すところでは、投了するのでは、という声も出ていました。佐藤 正直に言うと、1分将棋で10数... 2016.07.22 読む
読む 先崎学七段(当時)「同じ悪手でも森内が成るなら不調ではない。佐藤が成れば不調が見てとれるのである」 昨日の記事の続き。将棋世界1999年8月号、先崎学七段(当時)の「第57期名人戦七番勝負 シリーズを振り返って 線の時代から点の時代へ」より。 さて、1図、後手番佐藤の選んだ戦法は横歩取りの△3三桂と跳ねるやつだった。佐藤はこの戦型を得意... 2016.07.21 読む
読む 「観戦記者になりたい」 今回の将棋ペンクラブ大賞観戦記部門大賞を受賞された朝日新聞記者の佐藤圭司さんの高校生時代の将棋世界への投稿。将棋世界1984年5月号、田丸昇七段(当時)の「将棋相談室」より。<問> 観戦記者になりたい 山口瞳さんの「血涙十番勝負」を読んでか... 2016.07.20 読む
読む 先崎学七段(当時)「僕らの世代の将棋のタイプを端的にいうと、佐藤は野蛮、羽生は柔軟、郷田は筋が良くて華麗で、森内はターミネーター、丸山はエイリアンである」 将棋世界1999年8月号、先崎学七段(当時)の「第57期名人戦七番勝負 シリーズを振り返って 線の時代から点の時代へ」より。 今回の名人戦は、一言でいうと、旬な闘いであった。食べ物にそれぞれ旬があるように、人にも旬がある。今の佐藤はまさにそ... 2016.07.20 読む