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中井広恵女流王位(当時)「将棋盤の前では、あれが女かと言われる程の強い女性に、離れたら、あれが勝負師かといわれるような優しい女性になりたい」

将棋世界1990年9月号、「第1期女流王位戦就位式行われる」より。レポーターは小田切紀子さん。 3連勝で、見事、初代女流王位の座についた中井広恵女流王位の就位式が、7月4日、東京日比谷の松本楼で行われた。 鮮やかな花柄のツーピースに、スカイ...
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屋敷伸之五段(当時)「ええ、はあ、招待状をいただきましたから」

近代将棋1990年8月号、甲斐栄次さんの第56期棋聖戦第1局〔中原誠棋聖-屋敷伸之五段〕観戦記「三冠王、若武者を一蹴」より。 今期、屋敷は内藤國雄九段、森下卓六段、青野照市八段、塚田泰明八段を次々と破り、連続挑戦者となった。ええ、はあ、そう...
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第2期竜王戦七番勝負(羽生善治六段-島朗竜王)第8局こぼれ話

近代将棋1990年3月号、武者野勝巳五段(当時)の「プロ棋界最前線」より。羽生少年竜王位を奪取 タイトル保持者と挑戦者の年齢を合わせても45歳という、若いタイトルマッチが終わった。フルセットに持将棋を加え、8番勝負での決着という大接戦を制し...
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大山康晴十五世名人のツッコミ

近代将棋1990年7月号、田辺忠幸さんの「将棋界 高みの見物」より。 私のように記者の中でも古狸になると、なにかと式に引っ張り出される。将棋大賞の式後のパーティーでは、乾杯の音頭なるものを突然やらされてしまった。 もちろん、なんの準備もなく...
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大山康晴十五世名人「落ちると思うと萎縮する、それならBクラスにいると仮定して、勝てばA級に上がれるんだと思うほうが気楽にやれると、結論を出した」

将棋世界1990年7月号、井口昭夫さんの「名人の譜 大山康晴」より。 2年前のある大山講演会で、聴衆の一人が「名人はA級を落ちれば引退するのでしょうか」と質問した。大山は笑って「今は何とも言えません。落ちたら相談に行きます」と答え、満場がわ...