随筆

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升田幸三実力制第四代名人「君は大山の手の者か」

将棋世界2004年4月号、写真家の弦巻勝さんの「あの日、あの時、あの棋士と」より。  昭和50年代東京駅の丸の内側から八重洲側に抜ける通路はトンネルみたいになっていました。  そこを升田先生が着物を着て扇子をぱちぱち鳴らしながら歩くと、モー...
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なかなか自分の家に帰らない森雞二九段

将棋世界2004年7月号、写真家の弦巻勝さんの「あの日、あの時、あの棋士と」より。  森さんは僕に会うと、自分の家に、なかなか帰らない。お酒を呑むと僕達は麻雀をしたくなる。  で、だれかに電話して適当な雀荘で、これまた呑みながら麻雀をします...
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米長邦雄八段(当時)「血液型を調べてもらったら、なんとAB型といわれた。昨日までB型だった」

近代将棋1974年7月号、米長邦雄八段(当時)の「さわやか随筆」より。  いい陽気になったものだ。  5月というのは、一年中で一番良い月だと思う。  息詰まる年度末の順位戦を終え、解放されるのも手伝っているのかもしれない。  最近は調子絶好...
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オールナイトニッポンでパーソナリティを務めた棋士

近代将棋1977年1月号、芹沢博文八段(当時)の「のむ打つ書く」より。  石田七段と王位戦でぶつかりました。七段と八段ですから普通なら何局か指しているものですが彼とは初対局なんです。  久し振りに”将棋”を指してみようと思ってはいたんですが...
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鈴木大介八段(当時)の意外な習慣

将棋世界2003年9月号、鈴木大介八段の「一手啓上」より。  最近ふと、過去に自分の残した棋譜を並べ返してみようかと思い立ち、机の中のファイルを取り出してみた。  こう見えても私は、意外にも棋譜だけは、研修会の頃から奨励会までほとんど残して...