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「将棋界に新しいスターが誕生した。郷田真隆、デビューしてわずか3年、C級2組四段の青年が、時の四冠王谷川浩司を向こうにまわし、押し切ってしまった。四段でのタイトル獲得は将棋界初のこと」

将棋世界1992年11月号、グラビア「郷田、四段で初のタイトル獲得」より。 1992年9月9日、午後5時44分、将棋界に新しいスターが誕生した。郷田真隆、デビューしてわずか3年、棋界で最低位のC級2組四段の青年が、時の四冠王谷川浩司を向こう...
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大山康晴十五世名人「困った子だね」

将棋マガジン1992年10月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳:林葉直子 大人になった天才少女」より。 松本清張が亡くなった。大山康晴十五世名人につづいて、また巨木が倒れた。 存在が偉大すぎたこととはべつに、両者には、大きな共通項がある。清張さ...
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八方桂1枚が(大駒1枚+香車1枚)の手合

将棋マガジン1992年10月号、「将棋おもしろ雑学事典」より。◯八方桂 八方桂(1図)は、駒落ちの四枚落ちと同じように飛角香を落として並べ、八方桂側を先手とする。 普通のルールと違い、先手の桂は八方にとぶことができ、チェスのナイトの性能と同...
棋戦

「棋聖戦のジンクスは生きていた」

将棋マガジン1992年10月号、「将棋おもしろ雑学事典」より。棋聖戦のジンクスは生きていた 勝負の世界では、ジャンルを問わず「追う者の強み」というのがある。将棋界も例にもれず。大逆転でタイトル奪取もしばしば起こる。 なかでも棋聖戦五番勝負に...
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二上達也九段「今にして思えば大山康晴十五世名人と私の勝負付けがすんだのは、たった一手の△7三金引にあった気がする」

将棋マガジン1992年10月号、二上達也九段の「棋譜にみる大山康晴像」より。 大山十五世名人のご冥福を祈りつつ大山将棋の神髄を語らねばならない。はたして私にその資格があるかどうか疑問に思うが、最も充実した時期を知るものとして、及ばずながら玄...