ネット中継についての個人的感想

近代将棋の、休刊直前号が出てから半年が経つ。個人的には「まだ半年しか経っていないのか…」というのが正直な感想。1年以上前のことに思えてしまう。

それはさておき、ネット中継の、私なりの感想。

その年に出版された将棋関連の著作物について意見や感想を述べることは、将棋ペンクラブの幹事という(何も権限はないが)立場から、あえて差し控えているが、ネット中継については自由に感想を述べてもいいかもしれない。

どのネット中継も素晴らしいが、「仕組み」という観点から、個人的には、北海道新聞による中継と、今回の竜王戦中継(+棋譜plus)のような試みが、最も素晴らしいものと思う。

個々の中継の良し悪しは、そのタイトル戦のドラマ性や将棋の内容によって左右されることが多いが、将棋の内容によらず、ドラマ性によらず、いかに面白さを普遍的に伝えることができるかという永続性な「仕組み」こそが、中長期的観点でいえば最も大事なことだと思う。

そのような意味で、北海道新聞と、竜王戦「棋譜plus」のような試みは、あくまで個人的な感想ではあるが、中長期的にみて楽しみだといえる。