日レスインビテーションカップ・女流棋士トーナメント1・2回戦

LPSA公認棋戦「日レスインビテーションカップ・女流棋士トーナメント」1・2回戦併設イベントへ行ってきた。(→中継

会場の90席はほとんど満席。

素晴らしい内容で、来場者の満足度は非常に高かったのではないだろうか。

勝敗の結果は、1、2回戦の11局とも年下の棋士の勝ち。

大盤解説は中田功七段 、聞き手は準々決勝シード組で対局空き番の中井広恵天河と中倉宏美女流二段。

1回戦は5局、2回戦は6局同時進行なので、大盤解説の密度も濃い。

中田功七段は、淡々としながら面白いことを言う。

「僕はどうぶつしょうぎと三間飛車の解説には自信があります」

(6手目の△3二飛を見て)「いやー、いい手ですね」

場内は大ウケ。

中田功七段の解説は明快で、振飛車党にとって、すぐにでもに役に立ちそうな手筋、考え方が随所に現われていた。聞いただけで香車一枚分強くなれたような感じがするほど。

ところで、注目の渡部愛ツアー女子プロ、笠井友貴女流アマ名人、小野ゆかりアマ女王、成田弥穂女子アマ王位は、全員が2連勝して準々決勝へ進出。

準々決勝も盛り上がること必至。

渡部愛ツアー女子プロは、初のツアー女子プロということで注目度も高い。

また、アマ側も、笠井友貴女流アマ名人はケレン味のない居飛車の正統派、小野ゆかりアマ女王は大差のついた不利な将棋を二度ともひっくり返すほどの勝負師型、成田弥穂女子アマ王位は安定感のある天才型と、それぞれ個性があって面白い。

女性アマチュアの活躍は、将棋ファンにとっても大歓迎であり、また、女性アマチュアが更に活躍できる場が増えたこと(天河戦、日レスカップ、マイナビオープン)も、非常に素晴らしい変化だと思う。