森下卓九段のステーキとトンカツ

もう、ここまできたら、今週は飲み物・食べ物で突っ走ってみたい。

今日は森下卓九段の話。

森下少年は奨励会合格後、お祖母さんと一緒に上京して東京で暮らし始めるのだが、このお祖母さんが昔気質の立派な女性だった。

私が将棋ペンクラブ会報に書いた「広島の親分」でも一部引用している、2005年の読売新聞のインタビューより。

森下卓九段は

「祖母は対局のある日の朝食に、いつもステーキとトンカツを用意した。テキ(敵)にカツ(勝つ)という験担ぎです」

と話をしている。

カツだけならよくあることだが、ステーキもというところが凄い。

北九州女性の面目躍如といえる。

私は、酒を飲んでいる最中に目の前でステーキを食べられても平気だし、ステーキもトンカツも大好物だが、さすがに朝からステーキやトンカツを食べようという気にまではならない。

しかし、対局のある日の朝に必ずステーキとトンカツを用意したお祖母さん、そして、それを縁起が良いと食べた森下少年。

この話にはとても感動してしまう。