王座戦第3局は、羽生善治王座が勝って18連覇。
山崎隆之七段にとっては、今後更に大きく飛躍するためのプロセスになったと思う。
ところで昨日の昼食予想は、惜しいというか全くはずれたというか…
まず羽生王位。
第一候補:天ざるそば
第二候補:五目あんかけ焼きそば
と予想したが、
昼食:天ぷら麦きり(盛り)、夕食:卵とじうどん。
「麦きり」は、山形県庄内地方の名物で「うどん」に近いイメージの食べ物。「天ざるそば」と「天ぷら麦きり」は似ているようでも、昼食予想的には全く違うジャンルの食事になる。
第2局での羽生王座の昼食を「蟹肉とレタスのチャーハン」と予想したが結果は「シーフードピラフ」となってしまったのと同様、私の大局観は良かったが指し手が追いついていない展開。
羽生王座は常に進化を続けている。
更には、中継でも
「夕食の注文は、羽生が卵とじうどん、おにぎり、オレンジジュース。山崎は卵とじうどん、オレンジジュース。卵とじうどんは、山崎がよく頼むメニュー。先に羽生に言われるとは思わなかっただろう」
と書かれているように、山崎七段にとってサプライズとなるような注文の仕方も披露している。
恐るべし、羽生王座。
山崎七段については、蕎麦のメッカ山形県において「玉子とじうどん」の注文をすることはありえないと決め付けてしまったが、これが大きな間違いだった。
昼食:サンドウィッチ・野菜サラダ、夕食:卵とじうどん。
夕食とはいえ「卵とじうどん」がメニューにあったということは、私の読みの浅さ。
「松伯亭あづま荘」の硬骨感溢れる調理長なら、山崎七段がよく頼む「鰻重」が普段のメニューにはなかったとしてもリクエストがあれば美味しく作るのではないかとまで予想をしておきながら、「卵とじうどん」にまで考えが及ばなかった。
リクエストどころか、事前に旅館側で山崎七段の好物を調べて「卵とじうどん」を用意していたのではないのだろうか。
もしそうだとしたら「松伯亭あづま荘」は、ものすごく素敵だ。