日レスインビテーションカップ決勝、石橋幸緒女流王位-成田弥穂女子アマ王位戦は、石橋幸緒女流王位の優勝。
石橋幸緒女流王位は、居飛車、振飛車なんでもあり。戦法の幅が広いので、成田弥穂女子アマ王位の中飛車に対する対策に興味があった。
成田女子アマ王位は、前回に続いて6七銀型オーソドックス中飛車。
石橋女流王位は、5三銀右の持久戦指向を見せつつ△7四歩と突く、やはり昭和40年代的な駒組み。囲いは結果的に箱入り娘。
成田女子アマ王位が銀冠にしようとして離れ駒ができた瞬間に、石橋女流王位が仕掛けた。
身づくろいをしている最中に、江戸時代風にいえば手裏剣、第二次世界大戦的にいえば戦闘機の機銃掃射が飛んできたようなイメージ。
昔の本でいえば、▲2六歩~▲2七銀のかわりに▲1八香~▲1九玉とした穴熊途上での居飛車からの早仕掛け。加藤一二三九段の講座に出てきそうな攻め筋だ。
機銃掃射の後は、大口径砲弾や空爆が続く。これが厳しい。一手か二手遅れの状態なので振飛車が捌くのが難しい。プロの妙技を見た感じがする。
成田女子アマ王位は非常に残念だったが、この敗戦は、成田女子アマ王位の今後の飛躍の大きな糧になるはず。
今年1年だけで、天河戦の挑戦者、日レスインビテーションカップの決勝まで進んだわけだから、本当にすごいと思う。
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今日は社会人団体リーグ最終戦。
今のところ「原宿カサブランカ」は6勝6敗だが、このままでは3部から4部へ降級してしまう可能性が高く、今日が正念場。
剣が峰とも言う…