三浦三崎マグロ争奪将棋大会に参加する(2)

対局開始。

B級は持ち時間15分、秒読みは30秒。

ネット将棋と対面での将棋は別物なので、同じ持ち時間15分でも短く感じる。

一局目は石田流本組みで勝つ。やはり初戦の勝ちは嬉しい。

二局目は、相振飛車勝勢の局面で詰めよをかけにいったら自玉がトン死。

勝勢になった原因が相手のポカによるものなので仕方がない。

予選通過は3戦全勝が条件で、この段階で決勝トーナメント進出の目はなくなった。あとは3勝賞狙い。

ここで昼食。(2戦終わった段階で適宜昼食をとれる)

湯川博士さん(審判補佐)と一緒に昼食会場へ。

棋友館の父兄の方々、石橋幸緒女流四段のお母様、大井さんの奥様、湯川恵子さんなど10名以上のボランティアで昼食は作られている。

メニューはおにぎり3個(沢庵付き)、マグロのづけマグロ味噌汁

実は私は生魚に興味が無いほうなのだが、このマグロのづけが美味しい。酒がほしくなるほどだった。何といっても、マグロは石橋女流四段のお母様が切っている。

そして、噂のマグロ味噌汁。あっさりとした中に独特の旨みが含まれており絶妙としか言いようがない。

参加賞の「三浦海藻ワカメ」も昼食時に渡される。ずっしり重い300グラム。

さて、対局は午後の部。

2敗した段階でお終いのサドンデス状態。

三局目は升田式石田流で勝つ。

簡単な感想戦終了後、相手の方が

「次に勝って3勝してくださいね」

なんと暖かい雰囲気の大会なんだろう。

四局目は石田流本組み、優勢の局面で受けの悪手を出してしまい、即敗勢に。

結局2勝2敗。まあ満足のいく戦績だったと思う。

ところで、入賞できなかったとしても抽選でお楽しみ賞(マグロ小ブロック、ダイコン)が当たるチャンスがある。

受付前にあるガラポンを自分でまわして落ちてきた玉の色で当りはずれが決まる。

出てきた玉は黄色。

「おめでとうございます」

と言われてビニール袋を手渡される。

マグロ小ブロックが当たったのだった。

小ブロックとはいえ、大人の男性の握り拳2つか3つ分の大きさがある。

(3勝賞は、この倍くらいの大きさ)

望外の喜び、僥倖とはこういうことを言うのだろう。

それにしても、よく考えてみると、2勝以下の人は参加332人中約220人。

そのうち40人にマグロ小ブロック、40人にダイコンが当たる。

そして3勝以上の約110人には最低でもマグロ小ブロックの倍はあるマグロが賞品となる。

各級優勝・準優勝はとても大きなマグロ。

全体で、ものすごい量のマグロだ。

LPSAのメンバーも朝から夕方まで手合いなどで忙しく動き回っていた。

多くの人たちが支える、心温まる素晴らしい大会だった。

(了)