近代将棋執筆者忘年会

私は近代将棋に11ヶ月間、駄文を書いていたことがあった。1998年のことになる。

この頃、近代将棋では執筆者忘年会という催しがあり、1998年は私も参加させていただいた。

場所は新宿の料理店の座敷。参加者は30~50名だったと思う。

その中で光り輝いていたのが、昨日の記事に出てきた美人マジシャンの小林恵子さん。

少女のような可憐さと大人の色気の両面を持つ、良い意味で不思議な雰囲気のある女性だった。

忘年会では即興のマジックを見せてくれた。そして、その種明かしもしてくれた。

輪ゴムを使ったもので、次の2つは今でも覚えている。

  1. 小指と薬指にかけた輪ゴムが、一瞬のうちに人差し指と中指に移動する
  2. 目を瞑った相手の小指の指先を握ったままなのに、突然輪ゴムが相手の小指にまとわりつく

当時、私はまだ遊び盛りの頃だったので、女性のいる店へ行ってはこの輪ゴムマジックをやってみた。

しかし、1は少しだけ驚かれるのだが、2はタネを見破られた。

手さばきなど、やはりプロでなければ円滑にできない技だったのだ。

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小林恵子さんは、2001年の将棋ペンクラブ交流会にも来てくれた。

この時は、ランダムにシャッフルしたトランプを裏返しに並べ、一気にひっくり返すと、ハートのカードだけが表になっているというマジックを見た。

神の技だと思った。

小林恵子さんは2005年に結婚をして、現在も活躍中とのこと。

私は一度も話す機会はなかったが、また将棋の世界で顔を見せてほしい方だ。