A級順位戦最終局一斉対局の結果、朝日杯のジンクスなど

今日未明までA級順位戦最終局一斉対局が行われ、結果は以下の通りとなった。

(対戦の左側の棋士が先手)

●木村一基八段-○三浦弘行八段

○高橋道雄九段-●藤井猛九段

○森内俊之九段-●久保利明二冠

○丸山忠久九段-●渡辺明竜王

●谷川浩司九段-○郷田真隆九段

名人挑戦は森内俊之九段。

降級は、藤井猛九段と木村一基八段。

来期の順位は次の通り。

  1. 羽生善治名人か森内俊之九段
  2. 渡辺明竜王
  3. 高橋道雄九段
  4. 郷田真隆九段
  5. 三浦弘行八段
  6. 丸山忠久九段
  7. 谷川浩司九段
  8. 久保利明二冠
  9. 佐藤康光九段
  10. 屋敷伸之九段か松尾歩七段

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ここで思ってしまうことは、朝日杯将棋オープン戦。

今年の2月12日のブログ記事「朝日杯将棋オープン戦」で、2008年2月1日のA級順位戦8回戦一斉対局で敗れ降級が決まった行方尚史八段が、2月9日の朝日杯将棋オープン戦で優勝を決めた時の団鬼六さんのエッセイを紹介したが、その時からうっすらと感じていたこと。

それは、「A級以上の棋士が朝日杯で優勝すると、同時期の毎日新聞主催・共催の棋戦で何かを失う」ということだ。

今回で第4回となる朝日杯将棋オープン戦の優勝者は、

第1回 2007年度 行方尚史八段

第2回 2008年度 阿久津主税六段(当時)

第3回 2009年度 羽生善治名人

第4回 2010年度 木村一基八段

2010年2月13日の朝日杯将棋オープン戦で優勝を決めた羽生善治名人だったが、3月16日の王将戦第6局で王将位を失う。

そして、今年の木村一基八段。2011年2月12日の朝日杯将棋オープン戦で優勝を決めたが、昨日のA級順位戦最終局一斉対局で敗れ降級となってしまった。

全くの偶然とはいえ、三度目の出来事となった。

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十八世名人と十九世名人の戦いとなる4月からの名人戦。

バトルロイヤル風間さんのブログでの将棋ミュージアム似顔絵第15弾は、中原誠十六世名人。

自然流 中原誠