将棋ペンクラブ会報に渡辺明竜王が登場

今週の土曜日は将棋ペンクラブ会報春号の発送が行われる。

毎年春号の目玉企画は木村晋介弁護士(将棋ペンクラブ会長)がホストの対談で、今回のゲストは渡辺明竜王。

朝日杯将棋オープン戦準決勝の翌日の2月13日(日)に対談が行われた。

渡辺明竜王のタイトル戦を前にしてのインタビューや竜王戦防衛後の談話などが掲載されることは多い。しかし普段の竜王の話や考えていることが載ることはなかなかないと思う。

掲載時には変わっているかもしれないが、対談のサブタイトルは次の通り。

○対局と日常の境

朝日杯での対局時の心の動き、WINSへ行ったこと、対局(勝負)に対する思いなど。

○家での竜王

妻の小言。「将棋用語」妻の小言。「将棋大会」の時の渡辺竜王、柊君のことなど。

○羽生善治名人

羽生善治名人への思い。必読。

○迷った時は好みを優先する

渡辺竜王の勝負観が、非常に端的にわかりやすく語られている。渡辺竜王の将棋を観戦する際の必須アイテムとでも言うべき内容。

○趣味、女流、観戦記

それぞれの分野で思うことを語る。

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私は対談のテープ起こし、対談原稿作成担当。

今回の対談で感じたことは、渡辺竜王の言葉の一つ一つが、非常に面白く素晴らしかったということ。

文字にしてみて、つくづくそう思った。

また実際にお会いして、渡辺竜王の人間的な魅力がどんどん拡大しているということも強く感じた。

詳細は会報で。

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対談原稿を作った後、湯川博士さん経由で原稿が両対談者に送られる。

原稿内容に修正が必要とされる場合は、それぞれの対談者から直しが入る。

渡辺竜王から入った直しは2つ。

○「はにゅうよしはる」→「はにゅうぜんじ」(バトルロイヤル風間さんの週刊将棋の漫画の台詞)。

これは、私の単純な書き間違いだった。

「はにゅうよしはる」→「はぶよしはる」

ではなく

「はにゅうよしはる」→「はにゅうぜんじ」

がバトルさんの漫画の台詞の正解であり肝。

これは会報を見ていただければ一目瞭然のこととなる。

涙が出るほど感動的な直しだ。

○朝日杯後のWINS

対談では出なかった、竜王の掛け筋などが追加されているという。

それぞれ、竜王のサービス精神の表れの真骨頂といえる。

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今回の対談は多くの将棋ファンの方に楽しんでいただけるものとして、極めてお勧めな内容。

関連するバトルロイヤル風間さんの漫画も2編引用掲載される。