東北地方太平洋沖地震…

東北地方太平洋沖地震の被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

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昨日は、たまたま行った新宿のビルの50階近くで地震に遭った。

はじめは結構揺れているなという感じだったが、間もなくビル内放送でエレベータ停止のお知らせが。

揺れは続いて、、、更に揺れは強くなる。

途中までは、高層ビルはこんなに揺れるものなんだ、と気持ちに余裕があったが、やがて、冗談はやめてほしいという揺れになり、更にその後は生命の危機を意識しなければならないほどの揺れとなった。

揺れが収まっても、高層ビルはまだ揺れている。

向かいにある二つの高層ビルが左右に大きく揺れていて驚いた。

落ち着いてから周りを見渡すと、お台場方面で大量の黒煙が出ているのが見えて胸が痛んだ。

東京だけの地震であってほしいと願ったが、テレビでは三陸沖が震源と報じている。

仙台の実家が心配になり携帯から電話するが全く繋がらない。都内でも携帯からは繋がらなかった。

地上デジタル放送に全面移行しVHF波が空けば状況が変わるのかもしれないが、災害時、携帯電話は頼りにならないことを痛感する。

エレベータも交通機関も動いていない状態なので、1時間半ほどテレビを見ていたが、未曽有の地震と知り、このまま待っていても状況は改善しないと思い、歩いて帰宅しようと決意した。

50階ほどの階段を下りるのは初めての経験だった。

公衆電話は災害時に強いと聞いた記憶があったので、公衆電話から実家へ電話をしてみた。

さすが公衆電話、1回で繋がった。

実家は、食器などが壊れた以外は無事だったようだ。ただし、電気、ガス、水道が止まっているとのこと。

とりあえずホッとして、青梅街道を歩き始める。

17時過ぎだったので、歩いて帰宅する人でいっぱいだ。

災害時帰宅用に多くの企業で用意されているヘルメットをかぶっている人は少ない。

2時間以上歩いて家に着いた。

テレビを見て、想像を絶する被害の大きさに言葉を失う。

余震が収まっても、多くの人のその後の生活、住居、失われた施設・設備などのことを考えると、大変大きな課題がこれから待っている。

胸が痛む。