将棋世界1990年1月号グラビア、「トップ棋士交遊アルバム 中原誠棋聖・王座vs渡辺淳一氏」より。
美女をはさんでニッコリしている二人は? 中原誠棋聖と小説家の渡辺淳一さん。オール読物誌の「渡辺淳一の将棋武者修行」という連載の最終回に中原棋聖が登場。二枚落ちでの対局と相成りました。将棋の方は渡辺さんに利あらず、残念な敗局でしたが、対局後に棋聖の手で五段免状を授与され、ご満悦。いざ打ち上げへと夜の銀座へ。齢は10歳以上離れているものの、お互いがファン同士で以前も二枚落ちで対戦している人のこと、写真のように和やかな雰囲気に(真ん中は記録係をつとめた谷川治恵女流三段です)。〔銀座メンバーズクラブ「まんくま」にて〕
=対局時の写真=
「羽生さんは私に勝ったので、負けると羽生さんよりも弱いことになりますよ(笑)と、対局前に牽制球(?)の渡辺さん。
「全然こちらが負けていましたね」と中原スマイルでパタパタ(扇子の音)。
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新連載「トップ棋士交遊アルバム」の第1回目。
対談がある回もあった。
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銀座「まんくま」は中原誠十六世名人お気に入りの店。
経営者も将棋好きな方だ。
私も1996年に、2度ほど田中寅彦九段に連れていって頂いたことがある。
店内は、銀座の高級クラブの雰囲気。
店に綺麗な女性もいるが、席には着かずにウエイトレス的な役割。
本当のメンバーズクラブ、サロンというのはこういう店のことなのだろう。
非常に落ち着ける店だった。
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メンバーズクラブにもいろいろある。
私が生まれて初めて行ったメンバーズクラブは、社会人になって2年目、六本木のロアビルにあった「プレイボーイクラブ」。先輩が会員だった。
広く薄暗い店内、アメリカ人や日本人の本物のバニーガールが飲み物などを持ってきてくれる。
私は、食事についてはほとんど日本食にこだわりを持っていないのだが、女性に関しては日本女性が一番。
アメリカ人のバニーガールを見ても、心ときめくことはなかった。
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その次に行ったメンバーズクラブは、社会人になって3年目、六本木の「エスカイヤクラブ」。
取引先の方が会員だった。
「エスカイヤクラブ」は、全国に店舗を持っており、非常に落ち着いた店内。日本人のバニーガールの女性が給仕をしてくれる。
日本人バニーガールの女性の笑顔に胸がときめいた。
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同じ年。
銀座にバニークラブがあることを知った。料金もリーズナブル。
さっそく行ってみた。
綺麗なバニーガールの子がたくさんいる。
女性のいる店には何度も行っていたが、バニーガールが席についてくれる店というのは初めてだったので、かなりドキドキする。
ドキドキした。
ドキドキ。
バニーガールの子が席に座る。
ドキドキ。
・・が、飲みながら会話をしているうちに、ドキドキ感が急速になくなっていった。
楽しかったというのもあるのだろうが、バニーガールのコスチュームが特別なものではなく普通の衣装に感じられるようになってしまったからだ。
考えてみれば、女性と話をしている時は、着ている衣装のことなどには頭は回らないものだ。
しかし、その子が席を離れて向こうの方へ歩いていく姿を見ると、まだ少しドキドキ。
手の届かない所に立っているバニーガールは非日常で、隣に座っているバニーガールは日常、という私の感覚なのか。
どちらにしても、楽しかったことは確かだ。
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