三浦弘行九段監修、桑原辰雄著「実戦に強くなる ガチンコ詰将棋」(双峰社)が出版された。
桑原辰雄さんは、優秀な詰将棋作品に贈られる塚田賞で、短篇、中篇部門各1回を受賞している著名な詰将棋作家であるとともに、アマ名人戦群馬県代表3回、関東アマ名人位獲得1回のアマ強豪でもある。
その実戦型の構想に貫かれた力強く個性的な作風は「桑原流」と呼ばれている。
「ガチンコ詰将棋」は、
・初級コース20問(7~9手詰)
・中級コース40問(11~13手詰)
・上級コース30問(15~17手詰)
・チャレンジコース20問(13~17手詰)
の構成。
実戦型の作品ばかりなので、非常にとっつきやすい雰囲気がある。
また、時々出てくる「詰将棋豆知識」がコンパクトかつ密度が濃くて嬉しい。
”実戦型詰将棋でワンステージ上の終盤感覚を身につける”というのが、この本のコンセプト。
監修は、桑原さんと同郷(群馬県)の三浦弘行九段。
三浦九段は子供の頃から桑原さんの詰将棋を何百題も解いていたという。
まえがきには、三浦九段らしい、誠実で謙虚で的確な文章。
巻末の監修後記、著者後記も興味深い。
三浦弘行九段の監修後記
いかがでしたか。私は余詰めがあるのではと思った問題がいくつかあったのですが、ぎりぎり逃れている手順を発見するたびに、その奥深さに驚嘆させられました。
桑原辰雄さんの著者後記
盤寿を迎えても今もって相当数の未発表作を整理中の昨今です。「詰将棋の命は初手にあり」。頑固なまでの方針は、実戦的構想と相俟って60数年の創作を支えた原点です。命ある限り自然体で詰将棋と接していくつもりです。
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「実戦に強くなる ガチンコ詰将棋」を出版している双峰社は、2009年に『井口昭夫 将棋観戦記選集』(上)(下)を発売しており、社長が将棋ペンクラブ幹事の鷲北さん。
「実戦に強くなる ガチンコ詰将棋」(本体価格1100円+税。2014年3月までは1,155円)が書店に並ぶのは年明けとなりますが、お急ぎの方は双峰社へ直接注文すると、送料・振込手数料無料で購入することができます。
→『実戦に強くなる ガチンコ詰将棋』(双峰社ホームページ)
→ご注文方法 (双峰社ホームページ)
実戦に強くなるガチンコ詰将棋 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2014-01 |