将棋世界2002年1月号、神吉宏充六段(当時)の「関西のことなんでもしゃべりまっせ」より。
さて、新年の1月3日。NHKBS第2で将棋の新番組があります。棋士は丸山忠久名人・郷田真隆棋聖・佐藤康光九段・内藤國雄九段・浦野真彦七段・深浦康市七段・木村一基五段・清水市代女流三冠という凄い豪華メンバーに、司会は私カンキと、何と!華原朋美さん。
もちろん華原さんは将棋番組初登場ですけど、実は将棋は昔から指していたとのこと。
「小学校低学年から中学まで将棋会館の教室に通ってました」とは華原さん。当時講師の豊川孝弘五段は、「そうっすネ~、確か本名は下河原さんっていったですかねえ。よく姉弟で通ってましたよ」とそんな情報を得て、先日顔合わせで華原さんにNHKで会って来ました。いやあ、はっきり言うて、綺麗で可愛くて…よく将棋を指しててくれましたって感じですわ。「最近は乗馬に凝っていて、将棋は少しご無沙汰しているんですけど」と華原さんは言ってますけど、いやいや、そのぐらいの方が丸山名人や郷田棋聖、佐藤九段の独身御三家がしっかり教えてくれますんでええと思いますで。
そうそう、その新番組は、「バラエティ大逆転将棋」として午後7時から2時間、目隠し10秒将棋や握り詰めなど、これまでテレビで観たことない企画満載で、プロ頭脳の限界に挑戦する番組です。お楽しみに!
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華原朋美さんは、2002年から2006年まで「大逆転将棋」の司会を務めている。(華原朋美さんは2007年から芸能界活動休止、2012年から活動を再開している)
華原朋美さんは、自らのフォト&エッセイ集『未来を信じて』で、日本将棋連盟のジュニア将棋教室でジュニアクラス1級・一般クラス3級だったと書いている。
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同じ時期、このジュニア将棋教室には小学生だった船戸陽子女流二段も通っている。
講師だった豊川孝弘七段が、まだ奨励会の時のことだ。
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豊川孝弘七段は奨励会時代、記録係、稽古、塾生、次の一手づくりなどをやりながら、将棋連盟に年間300日は泊まるような生活が続いていた。自活をするために様々な苦労をしていた豊川奨励会員だった。
華原朋美さんが通う教室の講師をやっていたのも、このような時期。
豊川七段が三段リーグから苦心して四段になる時の話には、神吉宏充五段(当時)も登場してくる。
とても温かみに溢れるエピソードだ。