佐藤康光九段「実は、ぼくは誰とも読み筋が合いません」

将棋世界2001年6月号、鈴木輝彦七段(当時)の「棋士それぞれの地平 神の領域に挑む男 佐藤康光九段」より。

佐藤 実は、ぼくは誰とも読み筋が合いません。自分が変だと最近分かって来ました(笑)。この間、郷田真隆君と指して「ええ、そう指すの」と言ったら「そんなの全く考えてません」の連続です。羽生-森内や羽生-谷川は読み筋が合ってますね。

(以下略)

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佐藤康光九段の2015年の著書『長考力 1000手先を読む技術』では、羽生善治三冠とも森内俊之九段とも全く読み筋が合わず、相対的には郷田真隆王将とは読みが合う、と書かれている。

2001年からお互いに多少変化してきたのか、お互いの理解が更に深まったのか、どちらかは分からない。

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羽生善治三冠と郷田真隆王将の読みが合っていることを1990年代に先崎学九段が指摘している。

羽生善治五冠(当時)と読み筋の合う棋士、合わない棋士

羽生善治三冠と郷田真隆王将の読みが合い、郷田真隆王将と佐藤康光九段の読みが合うからといって、羽生善治三冠と佐藤康光九段の読みが合わないという事実。

AさんとBさんの顔が似ていて、BさんとCさんの顔が似ている場合でも、AさんとCさんは顔が似ていない、ということが多いが、そのことと同じようなことなのかもしれない。

 

 

 


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