「うおおおおおー!!初めてプロ棋士を見たぜ!!」

将棋世界2005年10月号、飯塚祐紀六段(当時)の「矢倉で強くなろう!」より。

 将棋会館の2階の道場で子供教室の打ち合わせで職員の方と話し込んでいたところ、少年に声をかけられました。

「うおおおおおー!!初めてプロ棋士を見たぜ!!すごく感激した!!」

「あぁ、いえいえ」(いきなりだったのでちょっと照れる)

「すみません、深浦プロですよねっ!!」

「………………」

 少年の夢を壊すのは実に切なくて心苦しいものがありました。

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飯塚祐紀七段と深浦康市九段は、二人ともメガネをかけているものの、決して似ているというわけでもない。

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初めて将棋連盟の道場へ行った日、この日は土曜日で二日酔いだったことと家が比較的遠くなかったということから、タクシーで将棋会館に向かった。

千駄ヶ谷に到着して料金を支払う時、運転手さんに「お客さん、将棋の先生ですか?」と聞かれた。

「いえいえそんな、バチが当たります」とわけのわからないことを言って降りた記憶がある。

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渋谷か新宿から「鳩森神社の隣の将棋会館へ」と言いながらタクシーに乗って、降りるまでに「お客さん、将棋の先生ですか?」と聞かれるかどうかを試してみるのも、趣のあることだと思う。