佐藤康光前竜王(当時)「だいたい将棋の逆になっている事が多いです」

将棋マガジン1996年2月号、「直撃!!棋士の秘密」より。

将棋マガジン同じ号より、撮影は中野英伴さん。

直撃

 佐藤前竜王は麻雀でも森内八段の好敵手と聞きましたが、実際のところ、どうなのでしょう?

 また、他のゲームではどうなのですか?

佐藤前竜王の回答

「だいたい将棋の逆になっている事が多いです。つまり、将棋で負けている時は麻雀で勝ち、将棋で勝っている時は麻雀で負けている、という感じです。ただ、大勝ちした記憶は昔からありません。なお、最近はあまり打っていません。また、カードゲーム等をやることはほとんどありません」

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この回答は、森内俊之八段(当時)との将棋・麻雀に関するものではなく、全般的なことについて述べているのだと思う。

そうすると、佐藤康光前竜王(当時)は将棋で勝ちまくっていたので、必然的に麻雀で負けることの方が圧倒的に多かった、と読み取ることができる。

佐藤康光九段が麻雀で負けた話は、数多く伝わっている。

「今、森内がウチに来てるんだよ。後から康光も来て、明日になれば郷ちゃんも来るんだけど」

プロ棋士たちの麻雀大会

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また、数少ないカードゲームでは、次のような事例もある。

運の良い棋士とそうでもない棋士(後編)

さらには、偶然性100%のゲームでも、次のような事例が伝えられている。

1998年、佐藤康光八段名人挑戦権獲得前夜

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逆に言うと、多少の例外はあったとしても、やはり、将棋以外のゲームで負ければ負けるほど、佐藤康光九段は将棋で勝率を上げていく、という法則が成り立っていると考えて良いと思う。