出身地別タイトル獲得者数(2020年度版)

近代将棋1996年11月号、田辺忠幸さんの「将棋界高みの見物」では、出身地別タイトル獲得者数をまとめている。

そして、2010年2月に、このブログの記事で2009年度版の「出身地別タイトル獲得者数」の更新版を作成した。

出身地別タイトル獲得者数(2009年度版)

今回は久々に、その更新版(2020年度版)を作ってみた。(敬称略)

赤い文字の棋士は1997年以降タイトル初取得、青い文字の棋士は2010年以降タイトル初取得。
※人数は(1996年)→(2009年度)→(2020年度)

東京都 8人→9人→10人
(木村義雄 塚田正夫 大内延介 高橋道雄 中村修 塚田泰明 島朗 郷田真隆 渡辺明 中村太地

岡山県 3人→3人→4人
(大山康晴 有吉道夫 森安秀光 菅井竜也

大阪府 3人
(福崎文吾 南芳一 田中寅彦)

兵庫県 2人→3人→3人
(内藤國男 谷川浩司 久保利明

北海道 2人→2人→3人
(二上達也、屋敷伸之 広瀬章人

愛知県 1人→1人→3人
(山田道美 豊島将之 藤井聡太

神奈川県 0人→1人→3人
森内俊之 高見泰地 永瀬拓矢

群馬県 1人→2人→2人
(三浦弘行、藤井猛

奈良県 1人→1人→2人
(桐山清澄 斎藤慎太郎

広島県 1人→1人→2人
(升田幸三 糸谷哲郎

福岡県 1人→1人→2人
(加藤一二三 佐藤天彦

千葉県 0人→1人→2人
丸山忠久 木村一基

宮城県 1人
(中原誠)

埼玉県 1人
(羽生善治)

山梨県 1人
(米長邦雄)

京都府 1人
(佐藤康光)

高知県 1人
(森雞二)

長崎県 0人→1人→1人
深浦康市

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1996年までのタイトル獲得者数が28人。

1997年~2009年度の新規タイトル獲得者数が6人。

2010年度~2020年度の新規タイトル獲得者数が11人。

直近の11年間で11人と、1年に1人新規タイトル獲得者数が増えている計算になるが、

2010年度~2015年度が2人、2016年度~2020年度が9人と、

2016年度から新規タイトル獲得者が急激に増えてることがわかる。

逆に言えば、1990年代から2010年代半ばまでの約25年間、タイトル戦において、羽生世代棋士の盤石の時代であったことが示されている。

* * * * *

5年後、10年後、予想は難しいけれども、新規タイトル獲得者数がどうなっているのか、楽しみにしたい。