NHK将棋講座2023年6月号「増田康宏七段-都成竜馬七段」観戦記

今日は、NHK将棋講座最新号の発売日。

◯表紙は、松尾歩八段のイラスト。

○「わが道をゆく 松尾歩八段」。文は高野悟志さん。

松尾八段が将棋を覚えた頃、研修会、奨励会を経て四段になるまでの軌跡、「松尾流」について、AIとの付き合い方など、松尾八段の現在の思いが語られています。記事を書かれた高野悟志さんは、奨励会時代に松尾八段と対局したこともあり同学年です。

○講座「豊島将之の初段を目指す!スキがない将棋」の6月のテーマは、「抜群の攻撃力を誇る角換わり」。過去の豊島九段のNHK杯戦本戦・予選の中から、角換わり棒銀、角換わり腰掛銀、一手損角換わり腰掛銀の攻防について解説されています。「舞台裏のカフェテラス」では5月の放送から身につけている番組特製ユニフォームについての感想、菅井竜也八段との大盤解説会でのエピソードが語られています。

◯後藤元気さんの「渋谷系日誌」は、A級順位戦最終戦での静岡市「浮月楼」へ向かうまでのエピソード、棋王戦五番勝負第3局での渡辺明棋王と藤井聡太竜王の対局中、対局直後の模様などが描かれています。

○段・級位認定 次の一手問題

○おたよりの広場

○女流棋士のよもやま話(第50回 渡辺弥生女流二段)は、「嬉しい再会」。

10年近く前に席上対局で対戦した少年との研究会での再会、そして席上対局の思い出。

○「LPSA cafe Minerva」(第51回 渡部愛女流三段)は、「AIを使うということ」。

渡部女流三段のAIとの向き合い方について述べられています。

○「将棋記者のヒソヒソ話」は雨宮知典さんの「生誕100年」。

今年は大山康晴十五世名人の生誕100年。大山十五世名人の思い出、生年の大正12年のことなどについて書かれています。

○「重箱のスミ」クイズ

○付録は「棋士のことばクイズ③」。過去のNHK杯戦自戦記で書かれた言葉、実際に語られた言葉と3つのヒントから、どの棋士の言葉かを当てるクイズ。その言葉が発せられた時のエピソードなどが盛り込まれており、非常に興味深い読み物となっています。

〔NHK杯戦観戦記〕

◯1回戦第1局 増田康宏七段-都成竜馬七段

「対石田流の新しい仕掛け」 観戦記:私

◯1回戦第2局 古森悠太五段-横山泰明七段

「念願の初陣」 観戦記:岩田大介さん

◯1回戦第3局 出口若武六段-千田翔太七段

「存在が際立った敗者」 観戦記:内田晶さん

◯1回戦第4局 野月浩貴八段-三浦弘行九段

「竜虎相搏つ」 観戦記:雨宮知典さん

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今月号には私が書いた観戦記(増田康宏七段-都成竜馬七段戦)が掲載されています。

増田七段の石田流への仕掛けの背景、都成七段が最も反省点とした一手、両対局者の後日のコメント、増田七段の筋トレに関連する斬新な考察なども盛り込んでいます。

NHK将棋講座2023年6月号、ぜひご覧ください。

 

NHK 将棋講座 2023年 6月号 [雑誌] (NHKテキスト)