今日は、NHK将棋講座最新号の発売日。
◯表紙は、稲葉陽八段。
◯「わが道をゆく 黒沢怜生六段」。文は松本哲平さん。
奨励会に入るまで、苦労した初段時代と三段時代、プロになってからと、黒沢六段の思いが率直に語られています。三段時代の良い方向への転機が意外なことで、興味深かったです。
○講座「まっすーの振り飛車撃退トレーニング」の12月のテーマは、「改革!実に簡素な先手中飛車攻略」。
先手中飛車に対して、中飛車に5筋の位を取らせない戦型、作戦について解説されています。増田流の新対策です。「舞台裏のカフェテラス」では、増田康宏八段と山根ことみ女流三段によるイタリア旅行談義など。
◯後藤元気さんの「渋谷系日誌」は、将棋ペンクラブ大賞のこと、(読者からの投稿に関連して)田沼意次、山手線一周のことなどについて語られています。
○段・級位認定 次の一手問題
○おたよりの広場
○女流棋士のよもやま話(第80回 高橋和女流三段)は、「交流」。
30年以上活動が続いているフランス・コルマール支部との将棋を通しての交流について。
○「LPSA cafe Minerva」(第81回 鹿野圭生女流三段)は、「白と黒の世界」。
大阪・関西万博会場で行われた「白と黒の伝統~書と囲碁の世界~」について。
○「将棋記者のヒソヒソ話」は雨宮知典さんの「反則だからといって」。
反則にまつわる話。一つだけ、反則負けにしないでほしい反則についても述べられています。
○「重箱のスミ」クイズ
○付録は、「続 あの棋士も予選から~NHK杯デビュー戦~」。1989年~1991年の新四段(12名)の予選デビュー戦。次の一手形式です。
〔NHK杯戦観戦記〕
◯2回戦第7局 吉池隆真四段-菅井竜也八段
「百戦錬磨の底力」 観戦記:松本哲平さん
◯2回戦第8局 谷川浩司十七世名人-服部慎一郎七段
「勢いを封じたひねり飛車」 自戦記:私
◯2回戦第9局 稲葉陽八段-木村一基九段
「日々是決戦」 観戦記:小島渉さん
◯2回戦第10局 増田康宏八段-勝又清和七段
「トリプルクロス田楽刺しの一局」 観戦記:椎名龍一さん
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今月号には私が書いた観戦記〔谷川浩司十七世名人-服部慎一郎七段〕が掲載されています。
両対局者の心の動き、対局には現れなかった変化、後日のコメントなども盛り込んでいます。ひねり飛車は谷川十七世名人が初めて名人位を獲得した頃の得意戦法の一つでした。
NHK将棋講座2025年12月号をぜひご覧ください。
